SS スラッグ & ダニエル ウィトウィッキー レビュー 2021.12.16 08:55 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、“SSー71 スラッグ & ダニエル ウィトウィッキー” です。 “トランスフォーマー ザ・ムービー” および、“戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー2010” に登場したオートボット、ダイノボット部隊のサブリーダー、“火炎戦士 スラッグ” が、地球人の協力者、“ダニエル ウィトウィッキー” とのセットで、スタジオ86シリーズで発売されました。 ダイノボットのリメイクというと、やはりリーダーのグリムロックがやはり抜き出て機会に恵まれているわけですが、このスラッグも比較的回数をこなしている印象です。 厳密にはリメイクではないですが、アニメイテッド版(は名前が変わってしまいましたが)や実写版でも出ていますしね。 直近だと、G1準拠でリメイクされたパワーオブザプラム(PP版)でのコンバイナー仕様ですね。 デラックスクラスながら出来はなかなかによく、個人的には十分満足できるものでした。 しかし、それを軽く超えてきた今回のスタジオ86版・・ なんせリーダークラスですからね。迫力が段違いです。 先に発売されたグリムロック同様、初代アニメ登場時の巨体が再現されました。 また、これもグリムロック同様、ロボット、ビースト両モードで乗せることができるオマケの簡易可動フィギュアとして、エクセルスーツに身を包んだダニエルが付属します。 ただこれ・・この先残る3体のダイノボットも順次発売してくれるものと思っていますが、同じ仕様とするなら付属のフィギュアは誰になるんだろうか? ザ・ムービーに出てきたキャラクターとなると、スパイクとあとは・・ レビューしてきます。ビーストモード 今回も劇中メインで活躍したこちらの形態から。 メカトリケラトプスですね。 可愛いですが、でかいです(笑)。 おおよそのフォルムはアニメおよびオリジナルトイのデザインにかなり忠実だと思います。 オリジナルトイでは頭部や尻尾などがクリアパーツ製で内側が塗装されており、メカニカルなディティールが浮かび上がるというデザインでしたが、SS版はあくまで劇中再現がベースなので、当該箇所は表面を塗装するかたちで再現されています。 そのため、若干のっぺりした印象も。 その点は、オリジナルトイを踏襲しているPP版と大きく違うところ。 カラーリングもアニメデザイン準拠で、オリジナルトイで赤かった角などはシルバーになっています。 頭部そのものは固定で、口(下顎)のみ開閉可能。 グリムロックのビーストモード同様、口内には3㎜軸があるのですが・・ いやこれ、もうちょっと下に位置ずらせなかったかな? 上顎すれすれの位置にあるので、非常に使いにくいです。取り付け穴付近が細い小型のエフェクトならまぁ問題ないんですが、 大型エフェクトだとこんな感じになってしまいます。 エフェクトパーツ自体が軟質製なので、強引に付けることはできますが、うぅむ・・ スラッグというと口からの火炎放射のイメージがあるので、もっと豪快にエフェクトを付けたかったですね。 というとむしろ、専用エフェクトが欲ししかった。ダニエルよりもそっち・・(何日前にも同じようなこといた気がするww) あと、角の内側が肉抜きされてるのもなぁ・・ なかなかプリティな後ろ姿。 ただロボットモードの脛に後脚を完全収納できるようにした弊害・・というとあれなんですが、後脚のボリュームおよび形状がちょっと微妙な感じ。 本来のトリケラトプスの体型からすると後脚のほうが前脚よりもきいはずですし、思いっきり空洞になっていることも含め、ここはちょっと残念だったかなぁ。 尻尾も固定です動きません。ロボットモード でかい。グリムロックの第一印象と同じ(笑)。 WFCトリロジーシリーズと並べても違和感がない程度に全身に程よくディティールが加えられ、プロポーションも、広い肩幅で逆三角形になっている上半身がよりマッシブな感じに整えられていますが、全体の雰囲気は当時のアニメデザインほぼそのままという感じです。 なお、2010以降はほぼこの姿にはなっていません。 頭部は全塗装。 同じ赤色でも成型色のボディ部分と違って妙にツヤがあるのがちょっと気になりますが・・ 目はメタリックブルー。 きゅっと結んだ口許が理性的にも見えますが、実際には全然そんなことないのはご存知の通り(笑)。 背面。 ビーストモードの開きを背負ってるみたいで可愛い。 オリジナルトイでは剥き出しだったビーストモードの後脚は、先にも言ったように脛の内部に完全に収納されています。 ウイングのようにも見える左右のガワは、グリムロックのようなボール可動はできません。 なお、可動部が緩めでわりと外れやすいです。 背中の中央に5㎜穴、尻尾の付け根部分に3㎜穴があるのでスタンドディスプレイなどに利用できます。 変形はグリムロック同様、やはりスタジオシリーズのリーダークラスとするならかなり大味ですが、何度も言っている後脚の展開や肩幅の収縮などはさすが最新フォーマットという感じです。 ビーストモードの背中の突起(ゴールドでとそうされている部分)は、オリジナルトイではロボットモードの爪先が来る部分なのですが、今回パターンが変更されたことでそこはダミーパーツになっています(そして今回爪先は尻尾の下側に来る)。 そして、当然のようにロボットモードではちゃんとそのダミーパーツは隠してくれるんですよね。 なによりこのサイズでかっちり変形し、強度面でもほぼ不安がないのは嬉しい。 付属武器エレクトロンブラスター 専用デザインのブラスターが付属。 グリップ用の5㎜軸以外は全塗装になっています。 スラッグのサイズ感で見るとわりと小振りではありますが、当然デラックスクラスのキャラなどに持たせるとそこそこの大型武器になります。 銃口部分は3㎜軸なので各種エフェクトパーツの取り付けが可能。 グリムロックでは非使用時に背中のガワ(ビーストモードの腕部)にマウントできましたが、スラッグではとくにそういった仕様はありません。 ちなみに、オリジナルトイではこのブラスターのほかに剣とスプリングギミックでミサイルが発射できるランチャーが付属しましたが、今回はなし。 劇中では使ってなかったんだったかな。 ビーストモードでは尻尾の裏側に収納します。 というか、変形に組み込むパターンで銃口が完全に露出しています。 グリムロックでもどうにか収納できるようにできなかったものか・・ダニエル ウィトウィッキー 初代アニメから登場している地球人の協力者、スパイクとカーリーの息子。 日本ではザ・ムービーが公開されず、初代から続けて2010として海外でいうところのサードシーズンの放送が買いしされたわけですが、いきなり老けて子供もいるスパイクにも驚かされました。 声も変わってたしね(笑)。 そんな彼の息子、ダニエルが宇宙でも活動可能なエクセルスーツを着た(乗り込んだ?)姿のフィギュアとして付属・・ いやこれ、ダニエルかどうかわからんぞ!? 本来は透明で中の人の顔が見えるキャノピー部分が真っ白に塗りつぶされているので、ひょっとしたら中に入っているのはスパイクかもしれない? まぁ、まったく似てない顔の上からクリアパーツのキャノピー被せられててもなんだかなぁ、という感じだったかもしれませんし、ある意味英断だったかも。 仕様としてはグリムロック付属のウィーリーとほぼ同じ半可動フィギュア。 公式ページで、エクセルズーツはカーモード(ビークルモード)に変形できると書いてありますが、これ自体はもちろん変形できません。 ウィーリーは頭部と腰も可動しましたが、今回その2箇所も固定なので、腕と脚の付け根のみがボール可動。 なお、腕部のボールジョイントはかなりキツめです。 そして、膝は曲がった状態で固定のため、自立も厳しめ。 拳には3㎜名が空いているのでウィーリーのパチンコのほか、KDコアクラスに付属の武器等を持たせることはできます。 というわけでアクションとしてはこれくらい。 ビーストモードのスラッグの背中に跨がらせることが可能。 スラッグ側に生えている軸をダニエルの両脚内側のスリットで挟み込んで固定します。 かなり大股開きになりますが。 ロボットモードの場合は、左肩に乗せることが可能。 左太腿に生えている3㎜軸をスラッグの肩の穴に脚紺で固定する仕様ですね。 右肩にも乗せることはできますが、軸が左腿にしかないので、 横向きでないと不自然になります。 ウィーリーでも同様の状況でしたが、なんで両脚に軸付けとかないのか・・ 中台紙の簡易ディスプレイベースの背景は、劇中でロディマスたちを救出するために乗り込んだクインテッサ異星人の基地の外壁。 グリムロック、そして同時発売となったノーと同じ背景ですね。比較画像 PP版と。ビーストモードで。 なんか親子間。 PP版はデラックスクラスなので、サイズ差は歴然。 あと、カラーリングも今回のSS版はアニメ準拠、PP版はトイ準拠という感じで差別化されています。 角の色やクリアパーツを使ったメカニカルな表現など、やはりPP版はオリジナルトイの雰囲気を強く意識している感じですね。 ちなみに、SSグリムロックの首部分の塗装を落とすとオリジナルトイやPP版の同様に内側にディティールがあることが判明しているので、今回のスラッグの頭部なども同じ仕様である可能性があります。 いずれ、ダイノボット全員のリメイクが完了したあとにでも、限定でオリジナルトイカラー仕様などとして売り出すかもしれませんね ロボットモードでも。 PP版はコンバイナー仕様という制約もあるなかでかなりオリジナルの雰囲気を再現していましたし、サイズ的にも手頃で可愛いので個人的にはお気に入りです。合体形態のボルカニカスの不安定さはさておくとして・・ しかし、それからわずか数年で単体としてより高い再現度、そして圧倒的なボリュームで再リメイクされることになろうとは。 PP ダイノボットスラッグ & ダイノボットスラージ の レビュー アニメイテッド版と。ビーストモードで。 こちらのデザインも可愛くて好きです。 なお、アニメイテッド版の名称はスラッグではなくスナール。 国によってスラッグのスペルにはよくない意味があるとか、そんな理由で改名されたんだったけ?(本来のスナールの立場は・・) ロボットモードでも。 もう全然違うモノですが、すぐにだせるところにいたのでせっかくだし。 アニメイテッドは、いわゆるカートゥーン系の独特のデザインなので、好き嫌いはけっこう分かれるのかもしれませんね。 個人的にはわりと好きですけどね。 トイの出来もおしなべてよかったし。アニメは見たことないけど。 SS版グリクロックと。ビーストモードで。 2人ともでかい・・ しかし、なんんと子供受けのよさそうなフォルムだろうか。しかも迫力のビッグサイズ。 本当、トランスフォーマーを知らない子供にこそ見て、触ってもほしい。 メインカラーが共通でシルバーという、わかりやすいメカ恐竜感もよいんですよ。 思えば、チームカラーが揃ってるのって案外少ない? パッと思い出せるのはこのはダイノボットとビルドロンくらいだなぁ。 ロボットモードでも。 全体のがっしり感はグリムロックのほうが勝っており、そこはリーダーの威厳のようなものを感じますが。トリケラトプスの頭部の側をフードのように被っているというデザインのスラッグのほうが全高は高くなっています。 なんにせよ、あと3人このサイズが来ると思うとワクワクが止まりません。 でもスワープはどうなんだろう? 彼もリーダークラスだと、ビーストモードでかなりでかくなっちゃいそうだけど・・ ダニエルとウィーリーで。 サイズ、仕様はほぼ同じ。 まぁ、可動部が減って、オプションもないというところでウィーリーよりもダニエルは劣化したと言えなくもないけど・・ ザ・ムービーから2010にかけて、初代のスパイクとバンブルみたいな関係性になる2人ですね。 ダニエルはトランスフォーマーじゃない人間だから、これでも我慢できるけど、ウィーリーはなぁ・・ スタジオシリーズにコアクラスも導入されたから、ワンチャンちゃんと変形するものがでる可能性もあるか? 相方に乗って。 ロボットモードでも。 3人めがスラージっぽいですが、ひょっとしたら彼は単体でのリリースになるかもしれませんね。ブロントサウルス、でかいし。 だとしても、引き続きダニエルやウィーリーが乗れるようにしておいてほしいですね。そこはね。 SS グリムロック & ウィーリー レビュー SS版ノー(シャークトロン)と。ビーストモードで。 そりゃこの体格差なら怯えて逃げ惑うよ。連中にはほぼ本能しかないんだろうし。 ロボットモードでも。 さらに体格差が開くことに・・以下、画像 可動性は良好。 腰部回転、足首スイングはもちろんのこと、変形都合もあって拳も回転可能です。 頭部基部はとくに固定されないので上下に動かすことが可能。 顔を上げたり、少し俯くような角度にもできます。 膝も変形都合で二重関節になっており深く曲げることができるので、立て膝も綺麗に決まります。 ブラスターにエフェクトパーツを付けて、振り向きざまに射撃! みたいな。 ポーズはどれも格好いいんだけども、やっぱ縫いぐるみ被ってるみたなデザインがシュール(笑)。 可愛いね。 ダニエルと一緒に。 なんだろうな? 顔が見えないと余、計にただはしゃいでるようにしか見えない気がする。 ビーストモードでも。 口の開閉と四肢の可動のみですが、走ってる雰囲気は出せるかな。 ただかなり遅そう・・ アニメイテッド版の武器を加えさせて火炎放射をイメージ・・ でかいかりんとう咥えてるようにしか見えない(笑)。 こちらでもダニエル騎乗。 後ろにさらにバンブルとか乗せても全然余裕ですね。 グリムロックと。 圧がすごい・・ ダイノボット5体揃ったら、ブースいっぱいになるな・ ビーストモードに変形、さらに相方交換。 問題なく乗り換え可能。 ロディマス、チャー、助けに来たぞ! シャークトロンなんか何十匹いようが相手にならんぜ! しかし、ふと思った・・今後、残りの3体がSS版で発売されるとして、たぶんこのディスプレイベースの背景も同じになると思うから、その都度同じシーンの再現をするのなら、シャークトロン2匹じゃ足りないな、とか。 すでに2対2でまったくハンデない状態だからね。 で、そうなるとやはりブースからは余裕ではみ出してしまう・・ 我々も再リメイクを要求する! 今、上と交渉している。もう少しだけ待ってくれ。 君たちの要求は必ず叶えてみせる。 いっとき天才になったグリムロックなら、それくらい言ってくれそうですね。 以上、“SS スラッグ & ダニエル ウィトウィッキー” でした。 SS86のダイノボットリメイク2体め。 グリムロックからちょうど半年後ですから、次のスラージは来年5月・・に間に合ってませんね。 そもそもまだリークで出るらしいというだけの話ですし。 コンストラクティコン8体は案外早く集まったんですが、ダイノボットはそう簡単にはいかないようです。 来年の夏頃に全員揃うかな? とか甘い期待してたけど、この感じだと来年のうちに3体めがくればいいところかもしれないなぁ・・ とはいえ、期待せずにはおれませんよね。 それくらいグリムロックも、今回のスラッグも満足感の高いアイテムですから。 変形は比較的シンプルで、可動含めてガシガシ動かしてもとくに不安がない強度。 そしてとにかくでかい。でもでか過ぎない、ちょうどいいでかさなんですよね。 なんというか、二昔前くらいのサイズ感というか。 ユナイトウォリアーズのビルドロンやパワーオブザプライムのアニマトロンもサイズではいい勝負ですが、SS版ダイノボットはもちろんそれだけではないですからね。 ロボット、ビースト両モードでまったく破綻のないデザイン、可動。 さすがにビーストモードでの可動はそれなりではありますが、とにかく単体でのクオリティの高さはちょっと比較になりません。 ただオマケがねぇ・・ まぁシチュエーション再現という意味ではスタジオシリーズらしい遊び方ができるというところなのかもしれませんが。 あんなのより(汗)も剣とか専用のエフェクトパーツを付けるとかしてほしかったのが本音。 グリムロックのときにも言いましたけどね。 さて今後のスタジオシリーズ、バンブルビー(BB)の冒頭に登場したキャラクターたちの本格参戦に伴い、日本では来年2月にムービー系2種(うちBB系一種)、4月にムービー系1種と86系が2種、そして5月にムービー系4種(すべてBB系)と、来年初頭からけっこうなラッシュとなっています。 おそらく6月もBB系の残り3種が予定されている感じでしょうね。 あれ? キングダムは? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。