カラスとウサギとライオンの夢。
今朝方、なんだか変な夢を見た。
カオス過ぎて妙に覚えているのだが、二部に分かれていた。大作である。(笑)
一部は家を買おうと様々な物件を見に行くストーリー、二部は新居に越してからのストーリー。
一部にライオンが出てきて、二部にウサギとカラスが出てきた。
不動産屋に案内されてやってきた新居候補の家はだだっ広く、ゴージャス極まりない内観だった。なぜか部屋の中央に大きなプールがあり、その周りにテラス席のようなものまで設置されている。
「ここを作った人は土地の名士なのですが破産して差し押さえに遭いました。その経緯に加えて、元オーナーからある条件をつけられているため破格の金額で販売しているんです。」
夢の中の不動産屋の説明を細部までリアルに覚えているのは、部屋の異様な豪華さと合わせてその『条件』がなんとも不可思議なものだったからだ。
その条件とは、
「この部屋はライオンのための部屋である。家とともにライオンを引き取り飼育してくれる人でないといけない。」
というモノ。
夢を思い返してみると、まったくもって現実ではあり得ないような話なのに、夢の中のわたしは真剣な顔で聞いていた。
それだけではない。
「懐けば良いんですけど…」
などと受け答えしている。
懐くとかいう以前の問題で、ライオンを飼わないといけない家に住むこと自体が意味不明過ぎるのだが、よっぽど気に入ったのかなんなのか考え込んでいるわたし。
不動産屋は、そんなわたしの様子を見て買う気があると考えたのか、
「今から連れてきますよ、ライオン。」
と提案してきた。
「あ、じゃあお願いします」
軽いノリで答えるな、と思うのだが、夢の中のわたしは相変わらず真剣。いかにもありきたりの条件みたいな感じで受け取ってるけど、
あんたライオン飼うつもり?笑
とまぁ、自分の夢ながらツッコミどころ満載な話が続いていく。
しばらくして、ライオンが不動産屋に連れられてきた。
ていうかライオン操れる不動産屋ってw
不動産屋に懐いているライオンは、思いっきりタテガミふさふさのオス。
「名前はアリスです」
って女の子の名前やないかーい。
夢の中でもそこはわたしもツッコミを入れていた。
「アリスって女の子…笑」
「そうなんですよねー、でもアリスでもう自分の名前覚えちゃってますから。」
愛おしそうにライオンの『アリス』を撫でる不動産屋。じゃあお前が飼えよ、って言いたくなるのを抑えて「懐きますかね?」と恐る恐る手を伸ばすわたし。
すると、ライオンが自らこちらにやってきて、頭を下げた。
「あれ、もう懐きそうですよ。服従してますもん。」
実際の、ライオンの服従ポーズは知らないが、夢の中ではそういう設定になっているらしい。
ライオンの頭を撫でると、まるで犬のように「クゥーン」と甘えてきた。
「あんまり懐かないんですけど…大人しいですね。」
わたしは、どうやらあっさりライオンに懐かれて、家を買う気になったようだ。
そのとき、他の見学者達がやってきた。
ライオンに気付いて驚きの声を上げる女性。
すると、先ほどまでわたしの手で穏やかに撫でられていた『アリス』がうなり始めた。
「あちゃー、あっちはダメみたいですね。ちょっと興奮しているから気を付けて。」
興奮しているライオンを見ながら『気を付けて』もクソもないと思うのだが、案の定、『アリス』は突然わたしの腕に噛み付いた。
甘噛みだけど。
「慣れてるから本気では噛まないですけど、ライオンなんで一応叱ったほうが良いです。」
初対面のライオンと戯れるわたしに意味不明なアドバイスを投げかける不動産屋。
言われた通り、『アリス』を軽く叱ると大人しくなった。
「やっぱり、飼い主はあなたで決まりですね!これだけアリスが気に入ったのだから特別に、もうちょい割引しますよ。」
家の売買で『割引』ってのもなんだか変な表現だと思うが、
結果的に『アリス』のおかげで豪邸を購入した。
夢はここから第2部といったほうが良いシーンに切り替わる。
家の中で暴れるカラス。
どうでも良いけど、動物出て来すぎだよねw
そして、家は先の夢で購入したものだがペットが違った。
まったく違う。
ウサギ。
えっ?ライオンどこ行った?
なんてツッコむのは夢なのでお許しを。
さて、このウサギ殿は現実でも飼っているペットのウサギ殿だった。10歳を迎えて未だ元気な老いぼれウサギさんなのだが、なんと彼がわたしを救ってくれたのだ。
家の中に入って来て所構わず暴れるカラスを追い払おうとするのだが、なかなかうまくいかない。
そんなとき、突然物陰からウサギがカラスに飛びかかった!
夢じゃなければあり得ない出来事なのだが、ウサ攻撃にタジタジとなったカラス。くちばしでウサギをつつくが、勇敢なウサギは負けない。
数分間の戦いの末ウサギが勝利し、カラスは家から出ていく。ウサギは若干、毛に乱れが生じていたが(くちばしでつつかれたため)特に大きな怪我もなく、駆け寄ったわたしの腕の中に収まった。
第2部はこれだけの夢なのだが、はてさて、これだけ動物が出てくるとやはり気になるのは夢の意味だ。夢占いが当たるかどうかは別にして、特に悩み事や悪い出来事などを予感させるような夢なら事前に心の準備なり対策を整えておかねばならない。夢のイメージ的には悪いものでなさそうだったが、調べてみるとこれがことのほか嬉しい内容でホッとした。
ライオンを手なずける
まずは懐いてきたライオン。
獰猛な動物の象徴的存在でもあるライオンに追いかけられたり襲われたりと、怖い思いをするような夢を見たならマイナス要素が大きいが、今回のわたしの夢のように懐いている、手なずけている、といった場合は、たとえばうまくストレスをコントロール出来るとか、小さな災難があっても回避できる、友人や家族の中で強い味方が現れる、などプラスの意味と捉えることができるそうだ。
カラスに襲われるが追い払う
カラスも夢に出てくる場合どちらかというとマイナス要素の強いイメージの動物で、不吉な出来事の前兆や精神的な疲労などを意味しているらしい。ただし、今回のように追い払うことが出来る場合は、やはり危険を回避できるとか、疲れが癒されるなど良い意見になる。
ウサギに助けられる
ウサギに助けられる
シチュエーションって考えにくいもんね。
ちなみに、ウサギは出てきた色によっても意味が違うそうだ。わたしの夢にはグレーのウサギが出てきた。「優しさ」とか「可愛さ」みたいな意味もあるようだが、わたしの場合、飼っているウサギがグレーカラーだから、というだけの可能性も高い。
いずれにせよ、ウサギが助けてくれてお互いに無事だったということは、悪い夢ではなさそうで一安心。
あれ、そういえば、
アリスとウサギといえば、そのまんま「不思議の国のアリス」ではないか!
なんだろう、偶然だと思うけど、夢ってやっぱり面白い。