炭酸の品位
炭酸の泡にも品の良し悪し(好みとも言う)があると感じたのは、冷蔵庫を使わなくなってからのことだ。
ある日ビールを買った。普段、家でひとりでお酒を飲むことはほとんど無いが、どうしてもどうしても、飲みたくなったのだ。コンビニへ行き缶ビールを手にする。その直後目に入ったのは、お徳用サイズのサイダー。「うーん。。。」私はサイダーも手にして、ついでに飲むヨーグルトまで手にした。
前述しているが、私は冷蔵庫を使わない。要するに家に冷蔵庫が無いのだ。脳内シナプスがあらゆるところに直結しているあなたなら、もうお分かりだと思うが、
1、ヨーグルトは絶対飲み切らないといけない。
2、缶ビールは350ml
3、でもサイダーも少し飲みたい
ぬるいビールは最悪。だから優先順位としてはビールも飲み干す。問題はサイダーだ。私はなぜ1.5リットルサイズを買ってしまったんだ?!
コタエは実は簡単で、要は500mlでは足りないと思ったからだ。
案の定残った。サイダー。
でも、だ。実はぬるい炭酸も美味しい時がある。それが少しだけ頭にあったからこそ、私はお徳用サイズのサイダーを買ったのだ。うん、大丈夫。
翌日。目が覚めた。暑い。暑い。。喉乾いた。あ、サイダー。。ゴクリ。。。。。うわあぁぁ。
サイダーのソレは、口の中でくすぐるように暴れる。飲み物なのかコレ?ってくらいに泡だけが喉を通り過ぎる。細かい泡が口の中でさらに細かく消えていく。。。。。うぅ、まずい。
いや、わかっている。私が悪い。でもね。あるのよ、冷蔵庫で冷やされずとも美味しくいただける炭酸も。そういう炭酸は、ちゃんと水分を残した状態で、水分として喉を通ってくれる。一瞬、泡が大きめに主張はするが消えていくまでの残り香的な主張は後腐れがない。。。。。おお、ぬるいのに美味しいな。と、なる。
前者が品がない(さくら的見解要は好み)。
後者が品がある(さくら的見解要は好み)。
昭和の邦画を観ていると、空調設備も無い蒸し暑い部屋で、しっとり。。どころではない汗をかきながら、男女が絡み合うシーンがある。ぬるいとわかっていながら飲む炭酸もそういう感じか。。。最後の例えが下世話だね。品が無い(笑)お後がよろしいようで。
夏って暑いよなあ。