ストップ・ザ・ヒアリ
今日のアンジュ
こんにちは 通関士の村田 博史です。
世間を賑わせている外来種で強い毒性を持つヒアリが
ついに横浜港内でも見つかってしまいました。
まぁ、遅かれ横浜港内で見つかるとは思っていましたが報道されている中で
700匹以上と一番見つかった数が他よりも多くてビックリしました。
これまでの経緯を環境省が発表しています。
ストップ・ザ・ヒアリ の冊子で詳しくまとめてあります。
でも、よく読んでみると「ストップ・ザ・ヒアリ」の冊子を発行したのが
巻末に平成21年3月になっているので約8年前に環境省が監修して作製しているようですね。
となると 今、大騒ぎしているのは???
環境省は8年前に既にヒアリの存在を警戒しているんですよね。
う~ん・・・・。
ヒアリ・・・刺されると火傷のような激しい痛みがあるようです。
漢字では「火蟻」となるようですね。
特徴: 全体は赤茶色で腹部が黒色
在来種のアリと比較:土で大きな蟻塚を作る(土で大きな蟻塚を作る在来種はいない)
かなり大きな蟻塚です ↓
ヒアリを見付けた場合の駆除方法は 熱湯・ベイト剤(毒餌)・殺虫剤になるようですが
まずば地方環境事務所なとに通報するようにと港湾で働く会社に環境省より要請を受けています。
アンジュと散歩する際も出来る限り、土の部分は歩かさず
アスファルトの上を通るように気を付けています。
しかし、今まで発見されていないだけでコンテナ輸送が主流の国際物流の仕組みの中で、
ヒアリが日本だけ浸入してこないと考えるのも無理があると思いますので
かなり以前から浸入していた可能性も大きいでしょうね。
それこそ、環境省が「ストップ・ザ・ヒアリ」を監修した8年前の平成21年から
日本国内に存在していたのかもしれません。(あくまで憶測です。)
そう考えると外来種の危険な昆虫や生物が今後も浸入してくることは充分あり得るし
今まで大きな問題になっていないことが不思議なぐらいです。
コンテナ全部を日本のコンテナヤードで燻蒸処理することは出来ないことですし
世界中を動き回るコンテナを取り扱っているのですから、外来種の浸入を食い止めていくのは
現実的に難しいと思います。
一番の対策としてはヒアリの天敵を放つのが効果的な方法だと思っていますが
天敵も外来種なら解決策にはなっていないのかもしれませんね。
天敵と言われているのは「ゾンビバエ」らしいですけど、こちらも外来種ですから・・・。
外来生物法で問題となりそうです。
外来生物の問題は国立環境研究所のホームページで取り上げています ↓
今後もヒアリ関連のニュースが増えていくと思いますが、有効な対策はヒアリを見付けたら地道に
人的駆除するしか無いのかもしれません。
それでは、また