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ʻOluʻOlu

ゼロスタート

2021.12.15 00:54

与那国の海に潜ってきました。

前入りして泊まった宿の女将さんがとても素敵な方だった。

お宿は趣味?でされているようで、全然採算が取れていないとのこと

でも宣伝はしたくないし、(人がたくさん来られると面倒ください)

もうやめたいのだけれど、半年先まで予約が入っていること

その余裕は何処からきているのか?

一体どうやって生活しているのか?

失礼だとは思いつつも

いつもの私の好奇心で質問してしまった。

私:失礼ですが、何か他に本業があるのでしょうか?

女将:塩を作っているの

ほう。。。。

そしたら一緒に行った相方さんが

相方:もしかして機内誌に、、、お名前載っていました?

と聞いてみたところ、その通りです、と。

お宿の宣伝は嫌だけど、(人にたくさん来られると面倒だから)

塩ならいいよ、と

そして、こう続きます

女将:昔はお塩を作っていろんなデパートや催事場のバイヤーの方に営業で置いて行ったりしたけれど

見向きもされないこともあったなあ

当時は塩なんて、、、という感じで。(20年くらい前?)

でも、感度の良い方は興味を持ってくれて

でもね、もうそれもやめようと思って、他にやりたいことができて

与那国から引っ越そうかと思って

ほう。。。

私の好奇心は止められません

私:何処に。。。

何処にいくのですか?

何を。。。されるんですか?

女将:それを言ったらみんなついてきちゃうから、、、

言わない

ほう!

面白すぎる。。。。

一体お幾つくらいの方だろう?

そして夜が更けた頃、お宿の本棚にある1冊の本を見つけます。

日本の名塩100選

そう、載っていました、若かりし頃の女将が。

息子さんの大学卒業を機に離婚

沖縄にマンションを買って関東から移住。

お仕事がなくどうしようかな、と思っていたところ、

与那国から塩作りの事業に失敗した男性のお話を聞く

与那国の海水は塩を作るのには難しかった、という話

それを聞いて、

自分は塩を作るんだ!与那国で!

と強い衝動にかられそのまま与那国に移住

塩を作り始め、試行錯誤の末、商品化、販売するようになった。

というお話が載っていました。

ええっ?なぜにそう思う?というところ

思い切ったなあと思うところ

まず、

沖縄にマンションを買ったけれどまた与那国に引っ越す

そして

与那国で塩作りに失敗した話を聞いたのに

自分は塩を作るんだ!与那国で!と確信したところ

きっと本当に何にもツテがなくて一から始められたのだと思います。

そして、総合して考えるときっと60代だと思いました。

60代から

今までの環境を置いて

新しい場所に行って

やりたいことをやる

とてもとても羨ましく、なんて勇気があるんだって素直に憧れました。

40代の私も何度か新しい環境に身を置いて

新しい人間関係を築いてきたこともありましたが

手放せない思い、執着、打算、損得などなど

沢山あります。

年上の方が

元気に

楽しそうに

生きている姿を見ると

とても嬉しく思います。

女将に勇気をいただいて

私ももう一度、生まれ変わってみようと思います。

憧れていたもの

焦がれていたもの

なくていい執着

それはどんどん変わっていい

手放していい

離れていい

ご縁があればまた出会えて通じ合うでしょう

違う形で

もう、必要ないものであればどんどん新しいことに

エネルギーを注いでいい

そして

あんなに心が通じて好きだったことも嬉しかったことも

今ここになければ

そっと良い思い出とともに

相手が私を忘れてしまって寂しく感じても

その良い思いだけ身体に置いて

先に進んでいこう

今、

目の前の人

出来事

手を伸ばせて触れる距離の人たちと

また愛し合おう

作っていこう

そう、思える旅でした

また、出会える日まで

これから出会う人へ

そして今いる人たちへ

愛しています

ありがとう