Wilson Dynapower 1973
2021.12.15 13:30
生産年式 1973
連綿と続くウィルソンのダイナパワーシリーズは後に多くのレプリカを生んでいるものの、この73年モデルは特殊なアイデアを盛り込まれた過渡期的なモデルだ。バックデザインに見える丸いものはスクリュータイプの蓋で、穴があけられている。そこには機能としてウェイトを入れてバランスをはじめとした調整ができるとされているが、情報を精査しても実際にそうやって調整をしたという記録はない。言い換えればこの中にびっしりと何かが詰まっていなければ中空アイアンと言える構造でもある。結果的にバックデザインには大きなウェイトアイデアも見えない物の、打ってみると重心の低さを明確に感じ取れるし、扱いやすさもある。伝統のパワーバーデザインを踏襲する造形は飾り程度なのかもしれない。
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