聴衆の目でわかる、「もっと聞きたい話、もう聞きたくない話。」
2015.10.30 01:39
「人民の人民による人民のための政治」
リンカーン米大統領が
ペンシルベニア州のゲティズバーグで演説したのは、
南北戦争のまっただ中。
1863年11月19日のこと。
「Government of the people, by the people, for the people」
ゲティスバーグ演説は、
272語1449字という
約2分間の極めて短いスピーチであったにもかかわらず、
世界史上に残る名演説になった。
実は、リンカーンの前に演説した人物がいる。
エドワード・エヴァレット上院議員。
基調演説ですが、2時間の大演説。
まあ、リンカーンの演説と比べられて可哀そうですが、
人の心を揺り動かすのは、
スピーチの長さではないということ。
ましてや、時間を超過してのスピーチは、どんないい話も、
一転して騒音になってしまうのは、僕だけではないだろう。
スピーチしている方にはわからない。
自分が満足するまでしゃべり続ける。
言わなければならないと思っていることを、
すべて言うまでしゃべり続ける。
誰も聞く耳を持たなくなっているにもかかわらずである。
スピーチは、短く、心を揺り動かす内容を心がけたい。
あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこから立ち上がることに関心があるのだ。
I am not concerned that you have fallen /
I am concerned that you arise
(リンカーン)
スピーチとは、自己満足のためにするのではない。
伝えたいことを、
聴衆の心に突き刺さるように、話すことですよね。
聴衆は、ペンをしまい、時計を見ていませんか?