黄色いはとバス 補足
お客さまがバスを快適にご利用できるよう、はとバスは一定の年数を使用した観光バスにリニューアル工事を行っています。このリニューアル工事を受けたバスは「新車並」になって工場から戻ってきます。
前回は黄色いはとバスに付いて簡単にご紹介し、1977年からはとバスが導入するバスは一部を除き基本的に黄色になったとお伝えしました。従って、1977年にリニューアル工事を受けるバスも黄色になるかと思いきや、従来のクリームをベースとしたカラーで工場から戻ってきました。翌1978年も同様で、黄色いバスはハイデッカーのみの採用かと考えられていました。しかし、新車のデザインが同じ黄色ベースながら赤いストライプから銀のモールに変更された1979年からはリニューアル工事を受けるスタンダード車も黄色くなるようになりました。1977年から新車は黄色くなったものの、赤ストライプの入ったデザインはまだ特別車扱いであったとも解釈できます。従って、はとバスの本格的な「黄色いバス化」は1979年の銀ストライプデザインが登場してからだとの見方も出来ます。
車体に大きく赤い文字で「HATO BUS」と描かれたデザインを採用する際も、似たような現象が起きています。赤い文字のデザインが初登場したのは1981年でしたが、それ以降1983年までは貸切車両のみの採用となりました。この間にリニューアル工事を受けた車両は定期観光・貸切を問わず銀モールのデザインとなりました。特筆に値するのは、赤ストライプで導入された車両もリニューアルの際に銀モール化されたことです。1984年の新車が定期観光・貸切ともにリファインされた赤文字デザインで登場すると、この年からリニューアル工事を受けた貸切観光用車両から新しい赤い文字のデザインとなりました。
1999年の新車から現行色の『レモンイエロー』に変更された際も、リニューアル工事を受けた車両もスーパークルーザーII以降は同様のカラーを纏うようになります。「黄色いはとバス」ですが、実は様々なデザインが混合する時期もありましたが、現在の一般車両は全て同じカラーに統一されています。
写真①
黄色いカラーにリニューアルされたスタンダード車。
写真②、③
赤いストライプで登場した「ニューデラックスバス/ハイデッカー」もリニューアルの際に銀のモールに変更されました。
写真④
赤文字化されたハイデッカー。貸切用は1979年式以降、定期観光用は1980年式以降がリニューアルの際に赤文字化されました。