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抹消の継承者編2

2015.10.30 08:55



『痕蝕の掲標』


銃弾が飛び交う!低姿勢で走り抜ける!!

「ザケてんじゃねぇ!」

凶器の産物を取り出し正面の狙撃者の心臓を撃ち抜き瞬く間に後方の物陰に隠れている狙撃者に威嚇射撃し振り向く!

「テメェでlastだ。汚ぇドタマに脳天にブチ込まれたくなければ出て来い」

睨みながら周囲を見渡し現状を把握する。廃棄車が積み上げられた不法地帯では障害物が多く把握が出来ない死角が多数存在する

「ならばこちらから」

!!!!

「!!?爆発!?」

狙撃手の周囲から不吉の炎が発生し廃棄車が燃え盛る。煙から人影が見えた

「よぉ、抹消者。依頼を遂行する……Daemon退治だ」




外見は小柄な美少女である。銀色のBob-Shortの髪に猫のように鋭くも愛嬌のある瞳。煙草を口に含み、狂気を宿し吹き捨てる。Shot-Gunを担ぎファーの着いた長袖を着てShort-Pantsに黒いスパッツでSneakerを履いているのが特徴である

ー何だコイツは!?ー

前屈みになり銃口を地面に向けるDaemonと呼ばれた男。感覚を研ぎ澄まし神経を奮い立たせ

ー隙が無ぇ。アブな過ぎんぜー

「捜し回ったんだぜ。中々発見する迄手間取っちまった。ケッ!タリぃ」

「何だテメェは?異名を知ってるのは誰かから特徴を予め訊いていたんだろ?誰だ?」

「INFERNOって言えば解るか?」

ー!!!!!ー

「厄介な奴に的にされたなDaemon。あの壊し魔に狙われるなんて、クズかクソのどっちかだな。ここまでだ」

担いだ銃を捨てる。徐々に距離が詰まり

「死ねおらぁぁっ!!!」

最速で駆け抜ける



INFERNO

空を焼き尽くす業火

この2つの異名は世界を震撼させ、未だ素性は明らかにされていない

発祥時期は2003年。政府が密裏に構成した暗殺組織

ORGA-DISAPPEAR

緻密な策略と最速の暗殺と細則された始末を糧に崩壊させた。戦闘部隊すら距離を大きく取り黙認した精鋭をたった2人で壊滅

全てが熟練者を唸らせ悪漢をねじ伏せ階級を駆け上がる結果となる

僅か四年で世界四柱の名を轟かせた

その性根は

残虐を極め凄惨を至極とし狂喜を浮かべながら殺戮する

至上に最も近い存在は

【皇帝】の眼下まで視野に入る事となる




「INFERNO……ついにここまでに至ったか。解答に紐引くのは或いは別の何かか……だが、まだ早すぎるというのも然り」

巨大な洋館の一室で静かに佇む人物に語る言葉は疑惑

「世情の在り方を知り常に危機感を持ち展望し謁見を担う支柱を取得する事で確立する……掌握の段階」

暗く下降する意識の先に一筋の光明。それこそが

「君に任せるよ。何があろうとも引きずり出せばその先は巣窟だ、例え悪巣だとしても」

静かに囁くように確信する言葉

「全て平伏すだけだ」



扉を施錠し歩き出す

白衣は好まず脱ぎ捨てたい心情だが日々、当たり前のように羽織るだけにした為嫌悪も薄れた

瓦礫と崩壊の跡地は人を寄せ付けず同僚以外は見る事は無い。標高もあり見下ろせば広大な森林地帯である。登山家も呻く樹海に興味を示す旺盛さがあったとしても自分なら近付かない

野獣生息地と誰かが言った。その言葉に誤りは無い

何故なら

「研究なんて何の役にも立たないじゃない。さっさと帰ろうかしら」

赤い髪と同じ色の睫毛が長く中性的な顔立ちした女性は呆れ顔だった

「あれから何年経ったのよ。ただひたすらありきたりで食料も健康重視で起床も就寝も同じ……監獄も病院も長寿を目的に作られてると感じるわ。嫌な人生」

瞬きし緑色の瞳から映る瓦景色を眺めながら浮いた言葉を落とし溜め息する

「悪態がつけるのはまだ余裕があるのかしらね。まだまだ何年もこの生活を保つ余力ある自分は激怒もするまき散らしは無いけど」

崩壊した石段の上に座りながら景色を眺める

「え!?」

僅かだが入り口の方から音がした。後退りし警戒をする。やがてシルエットが見えた時思わず大声をあげた

「あなたは!?」「ひ……久し振りだね」




ーやべぇ!!距離を算段する余裕が無ぇ!!!ー

瞬く間に距離が詰まり即座に拳を直進させ攻撃!直後、左足裏で防御した刹那

右足を腕に絡ませ反動で上昇両拳で連撃!!片手で払い足の絡まる腕を強引に引き寄せ頭突きをするDaemon!!!拘束した足を解き、上体を反り右足を蹴り上げる銀髪の刺客!!!!

「空中に逃げ場は無ぇ!」

蹴りを回り込むように回避し左拳を振り下ろすDaemon!下半身を空中で反り上体が垂直になり視界が地面になる銀髪の視界は左足を腹部目掛け放つが、拳を振り衝突!!反動を利用し後方に跳び空中後方回転し着地!!!

ー直撃しねぇ!何だあの俊敏さは!?多少の隙はあるが有り余る早さで対応しやがる。強過ぎんなー

右足を半歩下げ左足を左方に移動させ距離を僅かに空けるDaemon

「想像以上じゃねぇかこのスカシ面ぁ!感覚の判断ならまだまだ余力あんじゃねぇか、ケッ!!疲労さえなけりゃあまだまだ更にバースト上げてやるんだがなぁ!!!」

銀髪の視界は何処か娯楽に興じるかのような愉快な雰囲気を伺えた

「Justだ銀髪女!」「はぁ!!?」「ご明察だ!!」

!!!!!

撃鉄を取り出し銃口を向けるDaemon!!

「さっさと終わらせんぜ」

!!!!

銃弾を放ち後方の廃棄車を爆発させる!

更に弾丸を放つ!銀髪女の足下に当たり髪を掠め意識を僅かに逸らした隙に

「じゃあな」

最速で逃走した

「てめぇ!待ちやがれ!!」Daemonは後方をみずに発砲し銀髪女の右方向の廃棄車が再び爆発!!

取り逃した