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Stock-Information

JD.comへの期待

2017.07.23 01:41

JD.comこちらは今年に入ってすごく期待している銘柄。チャートが1月からよくなってきた。

もともとは競合のアリババを押していたのだが、同社が市場シェアを高めていく状況と本物志向の追求を一番に置いている経営スタイルに魅力を感じている。今年に入ってすでに50%以上株価も上昇しているが、これは昨年までが低すぎただけであり、やっと2015年の高値を少し超えたに過ぎない。


経営状況もEコマースBtoC市場においてはアリババに見劣ることもなく、むしろ成長率は高いと思われる。これまでは、高価な家電から始まり、最近ではオムニチャネル(粉ミルク、紙おむつなど)も強くこれも本物志向を追求している姿勢と関連は深い。ここからさらにマーケットシェアをアリババから奪っていくということになると、やはり同社強みの本物志向が望まれるアイテム。一つはアリババも強いコスメ関連。ここは今年の6.18商戦でもJDコスメ関連の売り上げが倍増したとニュースもあり勢い十分。シェア奪取の可能性は十分あり、日本などの海外ブランドメーカーとの提携もある。

もう一つがブランド品。これは先日大きなニュースとなったFarfetch社への出資&提携が期待でき、富裕層の増え続ける中国でブランド志向がますます増大することを考えれば、この相乗効果は大きい。今後は本格的にアリババと市場を競合していく形になるが、Eコマース市場においてどちらが強くなっていくのか、この2~3年で明暗が分かれるのではないか。そして一般的にはアリババ優位との市場の見方が逆転した時の株価の反応に期待している。


JDの株主構成はテンセント18%、ウォルマートが12%、創業者の劉氏15%ということでおよそ50%がこのように経営層で握られていることになる。強力なテンセントとウォルマートがバックにつけていることを考慮してもアリババ+ソフトバンクと比較して経営陣においても引けは取らない。

これは今後オンラインショップの在り方が少しずつ変化をすることが予想されており、リアルショップとのつながりや物流においては方向性として大きな経営判断が問われる。またIOTやクラウドを使ったデータ解析においてもテンセント、バイドゥとも提携しており、将来に対しても抜かりはない。


いずれにしても現段階では、知名度はアリババに比べてかなり見劣りするが、そこは伸びしろという風にも思え、株を購入するのであればこちらを取りたいと判断した。

とはいえ、アリババも中国Eコマース全体でも伸びており、かつ海外マーケットや他の事業においても成長性は十分高く、JDではできていないこと。こちらを買うことも十分魅力はあると思うが。