復縁の可能性は？part2・・彼の姿勢や心情、彼側の現状
＊今回のケースはリーディングケースにご応募いただいたものです。
美彩さま 占日時 2016/06/13
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彼は彼女に猛プッシュしていたのです。
「戦車」は、”走っていく車”です。リバースに示されるということは、走っていた車が、障害物にぶつかってひっくりかえってしまったこと。そこで、『暴走or停止』という意味が生じます。同時に、『相手の権利や感情を無視する』状態をも指します。
（余談ですが、『停止』というのは、「デス」の第一義です。でも、「デス」の『停止』は同じ譬えを用いれば、ブレーキを踏んで停まること。そこには意志があるのです。）
つまり、「戦車R」は、外的要因によって彼女へのアタック（古い言葉ですが💦）が停止された状態になっています。その理由はポジション4；「吊るし人」に拠って顕されています。
手足を縛られ木に吊るされた男は、罰を受けているところです。
彼一人が負担を受けねばならない状況を示し、自らを自由にできません。
絵の通り、自分を犠牲にして他へ尽くすことが求められる状況に、彼はおかれているのです。
『自己犠牲』という象意の通り、彼はその負担を自らあえて受けてもいるのです。
厳しいカードですが、この吊るされた男が微笑んでいるように、実は悪いばかりのカードではありません。この厳しい状況を耐えきるならば、やがては問題は逆転し、報われる という、
ご褒美付きのカードでもあるのですが・・・
彼はそれに気づかずに、彼女へのプッシュをやめてしまった状態です。
それは、彼の彼女への姿勢が『理想的男性像』という意味も持つ「戦車」だったればこそ、でしょう。彼は彼女に対し、最大限に自分を理想に近づけた状態で、アプローチしたのです。
言ってみれば、無理をしてしまったのです。
彼の気持ちにも顕されているように、彼女を運命のひとだ！と想ったからこそなのです。
彼の心情には、「悪魔R」＋「運命の輪R」です。
カード本来の意味を巧く用いられないときに、カードはリバースに示されます。
彼自身のポジションでありながら、人物像のない、「運命の輪」。彼は、彼女に出会ったことを神の啓示にさえ想ったことでしょう。ところが、今はリバースになってしまっている。
”輪”である以上、切れはしませんが、『状況（運命）には逆らえない』という気持ちの低下を示します。このカードは、移動を伴い、”タイミング”に関わるものです。彼女と会える時間がとれないこと（それは人物像がないところから、彼の意志ではなく）は、彼のなかで大きな問題なのです。
ここで、「悪魔R」は、彼の彼女への執着（＝男女の縁が深いと思っていた）が離れゆく心境として顕されているのでしょう。飽きた、という意味では決してありません。リバースに出ているのですから、彼は本来彼女に拘っていたいはずなのです。
また、『恋愛関係を是正する』という意味で出てきたものとも捉えます。
”是正”という表現をしましたが、彼女との関係が、決して社会的に悪いものであるはずはありません。
ただ、彼の周囲の要素として示された「吊るし人」が語るように、彼は自分を犠牲にすることが求められている状況と把握しているのですから、
彼にとっては、自分の楽しみごと;恋愛を手放すことを選ばざるを得ないのだ と考えていると解釈できます。
これは、まさに「戦車R」、彼女の権利や感情を無視した、彼の身勝手な姿勢なのではないかと言わざるを得ません。
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