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李々佳・・縷々綿々

初夏のある日

2014.06.20 12:34


自転車で誰か来る。なにか水を掃くような物音。

トーンの高い、少年たちの声がゆきかう。指示を出す、それに答える。

建物と道路の間が狭いので、仕事部屋にはおもての様子がよく届く。

道路脇の側溝には、ところどころ蓋がなく、暑くなればザリガニ採りの子どもで賑わう。

でも夏休みにはまだ早い。

掃出し窓を開けて覗けば、少年たちが側溝の縁で、真剣になにかしている。

活気あるムードだ。



なにしてるの?

ボールが落ちちゃったんだ



なるほど、蓋がされた部分にボールがはまってしまったらしい。

数メートル先の蓋のないところまで、棒きれや箒の先で水を押し出し、取ろうと考えたんだね。


ウチの塀脇に、まるで低い樹木のように育ってしまった雑草があったのだけど、

彼らは作業に邪魔なそれを抜いてくれていた。



すごい、どうやって抜いたの?

え、えいって。簡単に抜けたよ



私はまだ育ちきらないうちから何度も挑戦しては諦めて、

鋸で根元から切るしかないかと考えていた。



さすが、男の子。