李々佳・・縷々綿々

山を歩いて

2014.08.17 03:13

山歩きをしました。

高畑山の頂上を目指しましたが、基礎体力がない上に(夫に言わせれば)”ナメた靴”だったせいでしょうか、登山口から頂上までの半分越えたところで挫折です。


登山口に祀ってある山神さまにお参りし、頂上を極める気持ちは十二分にあったつもりでしたが、

山に分け入れば、はしゃいでしまう要素が多すぎて・・・いちいち大声をあげて喜ぶ、走り回って写真を撮る・・・・・登山のペース配分など考えぬ行動が挫折を招きました--;;


山に咲く花はひっそりと可憐です。すーっと伸びた茎の先についた花。誰に見られなくとも凛とした姿が美しい。かと思えば南国のフルーツのような植物が下草のなかに鮮やかにあります。

木の葉を縫って差し込む陽に映る緑艶やかな苔、時間の経過を感じます。重なり合った木々を両側に、上へ続く山道は光の道でした。流れる沢の飛沫に心を打たれ、触れればその水はひんやりと冷たく、歩いて汗だくになった顔を洗うと、いろいろと抱えたものが一緒に洗い流されるようでした。

そして生き物・・・手足が長く細く、軽やかに跳ぶように動く蜘蛛がたくさんいました。しゅるっと目の前を横切った小さな蛇は鮮やかな残像を残します。


くるりと円を描いた幹が不思議な光景を見せてくれます。ほら、ヤギのように見える倒木。

この森を守る精霊が宿っているのではないでしょうか。


森のなかにすっかり遊んでしまい、登山という目的を忘れてしまって、気づけばかなり息が上がっていました。夫に励まされながら持ってきて大正解だったスキーのストックに縋りつつ、噴き出す汗と重い足を引きずって、最早フィトンチッドの恩恵まで考える余裕がありません。


そんなとき、山頂から降りてきたひとと出会いました。

(後で麓で聞けば毎週のように山を登っている方でした)

「これからですか」

彼は私の靴を見て、心配そうに下山を勧めてくれました。

「もうちょっと先に、少し開けたところがあって下が見える気持ちのいいところがありますから」

「そこを目指したらいいですよ」

ああ、神の声かと思いました(笑)


山道が歩きやすくされていたそこからは、木々の隙間から下の景色が見えます。たなびく靄とその切れ間に高速道路や家並みが。若い頃は少しのあいだ、『山ガール』っぽい時代もあって、その時の感慨も蘇り

ああ、やっぱり山登りはいいなあと思った瞬間でした。

(挫折しておきながらすみません、わかった風な口をきいて)


「ありがとう」と言った後、夫に謝ると、「まあ、こんなものだと思っていたよ」

だよね。毎週のようにスポーツに励む夫とは、基礎体力が違います。老年になったらふたりで四国八十八を巡りたいなど考えていた私なので、さて、帰ったらウォーキングから始めようと誓うのでした。





  

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