本日のチキンカレー

いま、胃の調子が悪いものですから、食いしん坊で量もひと一倍の私が、食生活に興味が持てません。薬を飲むためになにか口に入れなくちゃ、と思うくらいです。
料理は基本的にはあまり得意ではないですし、自分はほぼ食べないので、このところの我が家の食卓は手抜きもいいところです。

今日も、朝、昼と適当に済ませていて、ああ、夕飯の準備が面倒だな、と思っていたら、長男が帰宅してキッチンでなにやらごそごそ。なんともいい香りに覗いたら、「ちょっと遊びで」と、チキンカレーをカレー粉から作っています。友人の家から借りてきた、というターメリックやクミンなどのスパイスやワイン、トマトピューレ。

数時間も鍋の面倒をみて、できあがったカレーは鶏肉も繊維の状態にまで煮込まれて、隠し味のチーズも効いて辛さもマイルド、美味しかったです。

実は私より夫のほうが料理は上手く、外食してもそれを家でどう作ろうかなんてことを考えるのは昔から夫の役目。スーパーでの買い物も一緒に行くと、私のほうがこれ食べたいあれ食べたいと無計画に籠に食材を放り込むと、夫がそれを次々に棚に戻すという・・。炊事に関して夫婦逆転のような感じです。
若い頃、私の作ったメニューを黙ってフライパンに戻し味を付け直されたときには、まあ失礼な、と怒ったりもしました。台所に彼が侵攻してくるようで、反発を覚えた時期もかつてありましたが、
いつしか受け入れたらそれが大変楽なことに気づきまして。

だって明らかに私より手早いし上手ですし。幼い頃、母、祖母、姉がいて私には炊事のお手伝いといっても皿洗いしか回ってこなかったように、また家庭科の調理実習でも不器用な私は気づくとやっぱり皿洗いだったように、
お皿を洗うのは好きですしね。

まあ、そんな風なので、子供もキッチンに立つことに大いに興味を持っている様子です。私が仕込むのではない、うちは親父の味、なのかも