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李々佳・・縷々綿々

春一番が運んでくれた

2013.03.01 16:02


東京では春一番が吹いて、
うちの辺りでもうなる風は埃を舞い上げ、ゆるりと温んでいく季節を報せましたね。

今日、新しい友人(というには人生の大先輩だから失礼にあたりますが)ができました。
そのきっかけは昨日の私の失態です。

墓参の帰り途、橋の渋滞で、まだ若干集中力を欠いた私は、不注意にも前の停車中の車に追突してしまったのです。すぐに数日前に捲った「タワー」の図がひらめき、ああ「タワー」がまだ影響してたか、気をつけるべきだったのにとの思いが湧きました。

とにかく横道に移動して、謝り、先方に怪我が無いことを確認、車の異状は修理させてくださいとお願いし、警察を呼ぼうとすると、
70年配のご夫婦の、背高く姿勢が美しいご主人は、「いやいや、身体はなんともないし、車もたいしたことはなさそうだ。修理してもらえれば大袈裟なことにはしたくないから」とおっしゃいます。更に、「あなたに傷が付かないように」とも。品のある素敵な笑顔の奥様は「びっくりしたわ」とおっしゃっても、私を責めるような口調ではありません。どうみても100対0の責任関係なのに、「あなたは大丈夫?」とのお気遣いでした。

ぶつかった音は大きかったけれど、スピードはほとんど出ていなかったためか幸いに先方の車の凹みはありませんでした。黒い塗料の付着と少しの傷が認められました。
「李々佳」の名詞に住所を書き添え、修理の見積もりのご連絡をお願いしてその場は別れました。

今日、お電話をいただいて驚いたことに「身体も大丈夫だし、この傷は追突でできたものではないから何も気遣いないように」とのお話でした。「車を運転していればお互い様」「もうこの電話でこの件はおしまいに」との言葉に、そんなわけには・・と、無理にお願いしお詫びに伺いました。

お詫びに伺ったのに、「もうその話はいいですよ」と、ご主人が関わっていらっしゃる育児介護のお話を聞かせてくださったり、私の占い者という仕事に興味を持ってくださったりで、小一時間もお邪魔してしまいました。お知り合いになれて、だなんていっていただいて、恐縮しきりでしたが、私もこのご夫婦とこの時間が持てたことを嬉しくありがたく思いました。優しく温かくて、素敵なご夫婦でした。