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空の欠片

No.0600

2021.12.18 00:00

『最後の僕が消える時』

逝くものは

何も持っては行けないの


いつだって想いは

残る側が守り持つもの


だけど

その仕組みに抗って


風の痕を

あちこちに刻んだの


そんな僕の言霊宿る

言の葉綴られた文字列たち


それを守り持つ

残った側の人たちも減り


最後の僕の言の葉を

知る人が逝ったとき


本当の意味での

私が消えるのね


仕組みに抗った私が

本当に消える最期なの


なんて意地らしく

強かで小さきものかしら


光の中にさえ

存在出来ないものになるの


やっとやっと

仕組みの一つに帰るのね


長い旅路も

終わるのね


《Newly&Last written》