#初公判
さすがに初公判は緊張しました。
私は、異例らしいのですが警察署の留置場から初公判に出頭しました。
普通は、拘置所からの出頭になるらしいです。
保釈されている被告人は自宅から出頭するようです。
たぶん7時頃に起床して布団をたたみ洗面へ行きました。
そうそう朝一番に自分の番号を正座して扉の方を見て順番に言いました。
牢屋の前を看守が歩きながら確認していました。
警察署から裁判所まで5分もかからないない近距離なので、10時の初公判まで緊張の時間が長く感じました。
裁判所は社会見学くらいしか行った事がなく、まさか自分が被害者なのに被告人として裁判に出頭するとは夢にも思いませんでした。
裁判所へ到着すると待合室のような小さな部屋に入れられて手錠は外してもらいました。
ほんと手錠されてつながれると、人として惨めで悔しさを感じました。
弁護士は裁判をする法廷に入ると居ました。
すこし弁護士が来ているのか心配になりましたが、弁護士の顔を見ただけで心強く思いました。
初公判は、起訴した検事がきていました。
その後、真実が明らかになってきて公判維持が難しくなると検察官も2人から3人へと増員され辣腕の次席検事まで登場しました。
緊張で頭が真っ白になる時があるので、できるだけ冷静に緊張を和らげて事実を正直に言えば良いと自分に言い聞かせ落ち着くように深呼吸しました。
名前を書き宣誓をしました。
検察官が長々と起訴状を読み上げてから、裁判官が私に聞きました。
否認します。
デタラメな起訴状です。
私が被害者です。
公正に審判してください。
弁護人も裁判官から聞かれて否認と答えていました。
さあ長い闘いの始まりです。
時間は30分くらいだったと思います。
私は長くも短くも時間が止まっている様にも感じました。
人生を懸けた徹底抗戦の開始です。