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「知っている」と「できる」の違い

2017.07.25 12:38

週イチインプットデーの備忘録


とある人の話を聞いていてふと思ったこと。

「学びの7段階」

というプロセスだ。


7段階だったか5段階だったかは忘れてしまったが、前職の会社でよく社長がおっしゃっていたのでよく覚えているのだけど、聞いていた話が妙にこの言葉とリンクした。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/683464/572472/86319687


世の中には様々な情報も溢れているし、それこそいろんなツールがあって、少し昔までのように「専門家でないとできないこと」が、どんどん減ってきているのも確かだ。


いや、正確に言うと、専門家でなくても「知ることができる」ことが増えた、という方が正しいかもしれない。


プロのコンサルティングや説明を聞いていると、とてもシンプルにわかりやすく、端的に語ってくれるので、さも簡単なことのように錯覚させられる。


その結論を見出すまでの思考プロセスなどは見えないからだ。


だから、聞いてると、なんとなく自分でできるような気になる事すらある。


でもたいていの場合、そんなにすぐはできない。


「知っていること」と「できる」ことはやはり違う。


学びの7段階の各ステップごとの間にはなかなかな壁が存在するように思える。


どういうことかと言うと、最近、色んなマーケティングツールなどが出てきているので、その気になればかなりの部分を内製化する事ができるのだけど、意外と作業時間に対するコストをかなり甘く見ているケースが多く、結果的に生産性がものすごく下がり、トータルコストで見たら上がったんじゃないか?とおもう事がよくあるようだ。


例えば、Googleアナリティクスは使うのは基本無料だ。

でも、使いこなすのは相当大変な作業だ。

解説書が何冊も出ていることを見てもその難しさがわかるだろう。


マーケティングのコンサルの方々は、そうした背景を受けて、よく、これからは制作会社や代理店にはお金を払わなくて良い時代になる!みたいな言い方をする事がある。


私は概ねアグリーである。できるなら全部内製化した方が良い。


確かに専属の人員がいればそれは可能だろう。


でも、それは「人員がいれば」の話であって、そもそもローカルや中小企業にはそんな人員は余っていない。


自社の専属マーケターを据えることは賛成。

でも、難しいもので、閉鎖されると一気に情報が入ってこなくなるし、感度も鮮度も鈍ることも問題である。


だから、一定数の代理店やコンサルはこれからも残るだろう、と言うのが私の考え。


クライアント側が内部でやらなければいけないところまで丸投げするのは感心できないが、これからはもっとしっかりと住み分けはしないといけなくなるだろう。


専門性の高い、知識や経験の豊富なアタマの使える人でもこんな状況な訳だから、もっとイージーに右から左に流しているような代理店は、なかなかもっと難しい状況であることは変わりない。


戦略思考ができるか、顧客とのパートナーシップを組めるか、がこれからは個人としても組織としても課題になるだろう。


人が育たないと嘆く前に、育てる機会を作っていないのだから、それでは育つはずが無い。


枠に収まったモノ売りではなく、そもそもその枠を創り出せる側にいかないといけないな、と改めて気づかせてもらった。


またそれと同時に、数年前にアポ帰りに丸亀のうどん食いながら

「これからはさ、コンサル型の人間になっていかないとダメだよ。」

とか昼から語ってた事をふと思い出した。笑


ごくごく、簡単に言うと「作業はこれからは圧倒的にコストをかけなくて済むようになる可能性があるが、仕事は無くならないから、ちゃんとアタマを使って仕事をしなさい」ということになると私は思っている。