安全綱領
2017.07.25 23:00
運転安全規範
運転安全規範(うんてんあんぜんきはん)は、日本の鉄道事業者において、「運転の安全の確保に関する省令」に基づいて制定された社内規程である。大体の構成として安全綱領と一般準則10か条から成り立っている。これは同省令の第2条を準用したものであることが多い。
(Wikipediaの運転安全規範より)
イラストでは、公民鉄で多く採用されている、運転安全規範の前半の安全綱領の1文目を書きました。(JR貨物も採用してるそうです。)
1. 安全の確保は、輸送の生命である。
2. 規程の遵守は、安全の基礎である。
3. 執務の厳正は、安全の要件である。
なお、JRグループの多く(北海道・東日本・東海・四国・九州)は国鉄時代のものを採用しています。(西日本はWikipediaをご覧ください。)
1. 安全は輸送業務の最大の使命である。
2. 安全の確保は規程の遵守及び執務の厳正から始まり不断の修練によって築き上げられる。
3. 確認の励行と連絡の徹底は安全の確保に最も大切である。
4. 安全の確保のためには職責をこえて一致協力しなければならない。
5. 疑わしい時は手落ちなく考えて最も安全と認められるみちを採らなければならない。
しかし、JR東日本は最後の5.だけ異なっています。
5. 疑わしいときは、あわてず、自ら考えて、最も安全と認められるみちを採らなければならない。
これは2012年3月に改正されたものです。
今までの多くの経験と東日本大震災の教訓を活かすため「あわてず、自ら考えて、」という言葉を入れたそうです。
これを初めて聞いたとき、私は非常に感動しました。
東日本大震災では想像をはるかに超える出来事が次々と起こりました。
マニュアルでは対応しきれない大災害が起きたとき、今までためた経験・知識を最大限活用し、最善の安全策をとろうというJR東日本の決意を感じますね。