計算@中学生全体
ー「計算が速く正確にできるようになる、ということは、
式全体を見渡した時に何をしようか、という
戦略性が求められるということだ。
特に複雑性の高い計算の場合は、何をどこから
どんな方法で解いていくかを一旦考えるプロセスが
とても楽しいものだ。そこには、これまで習ってきた
決まりを超えた工夫や方法が求められる。
人の解く方法を見るのも勉強だ。
嫌だなって君たちが思う問題は、
俺にとっては”ああ、こうやれば楽しいな”と
いつも思う問題なんだ。
君たちが一番嫌だと思っていた問題、
今から俺が解いてあげるよ。ちょっと見てろよ?」
模範解答にはないテクニックを様々に駆使して、
あっという間に解答にたどり着いてゆきます。
「うわ・・・。え・・・?そこでそれを使うんですか?
最後に・・・あ!!!そこで小数にするんですか!?
なるほど・・・いや、マジですごいです。
なんか先生のを見てるとすごい簡単に見える・・・。」
ー「はっきり言って、君たちの計算プロセスって
なんの面白みもないよ。真面目だな、と思うだけ。
で、ミスも多いし、間違ってなかったらホッとするとか、
そんな次元に留まっているんだよ。
工夫が凝らされていない。人に見せるプロセスじゃない。
解ければいいと思っているだろう?
だから、計算がつまらなく思えるんだ。
一問一問、どう料理してやろうか、どう見やすく
してやろうか、ってニヤニヤしながら解くといい。
儀式みたいに、一回ニヤニヤしてもいいぞ?!笑
それでいいんだよ。楽しもうって気持ちを
単純なプロセスの中にも見つけられれば、
少なくとも計算の一問一問を見る目が変わるし、
意識が変われば行動も思考も変わる。
やるなら楽しく工夫できた方がいい。」
夏休みに入って復習が始まってから、
応用計算をしていく機会が増えたところで、
少しずつ人気が高まっている計算の領域。
”一番美しい計算をしようとしている人間が、
一番数学を愛している人間なんだぜ。”
なんて言葉も、中学生たちには響きそうですね。笑
夏休みは実にゆっくり指導をでき、こんな小さな
ことにように思えることにも演説やパフォーマンスを
くわえながら意識を変えてゆける機会があります。
時間があるということは、ありがたいことです。