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確定の話し

2017.07.27 22:15

この前小指を骨折した患者さんと話しをしていました。

小指の痛みは楽になって腰痛がでた訳です。

しかし、この原因は腰じゃないというのは動画を見て貰えればわかってもらえたと思います。

でもまだ違和感が残るという訳です。

それを診断すると咽が関係します。

咽頭や鼻腔、前頭部を刺激すると楽になる。


鼻や咽、頭部というのはホントに面白い場所で色んな影響をうけます。

鼻咽=呼吸なんですよね。

考えることで精神が働き呼吸は大きく変化します。

不安になると呼吸数は増えて浅くなりますよね。

心拍数もあがったりします。


精神と呼吸が深く関係するというのは誰でも実感することだと思います。

しかし呼吸は鼻か口のどちらかでしかしません。

目から呼吸する訳ではないので、精神に異常が起こると空気が入る鼻や口に異常が出る。

と考えてもおかしくないということです。

呼吸するための筋肉も同時に観察すればそれらが緊張しているのでよくわかります。


それと確定の話しがどうつながるのか?

少しずつ話しをすすめていきますね。


小指に体重をかけられない。

ゴルフができない。

仕事の日程やゴルフの日程って決まっていますよね。

そこで段取りを考えると思うのです。


小指を治して通常の段取りに戻りたい。

そこで二通りの考え方がある訳です。

小指は治療して痛みが減ったのだから動かしてやろう。

と考えるパターンと

小指の痛みは減ったけど段取りがあるからここは無理をしないでおこう。


この二通りの考えによって大きくわかれます。

どちらが早くよくなり副作用が少ないか?

ここで確定の話しになります。

痛みが楽になったからどんどん動かしてやろうと思う方が副作用も少ないし局所の痛みもなくなります。

それは私が何度も伝えていることです。

しかし、段取りのことを考えると不安。

ここで呼吸が変わってしまいます。

つまり咽鼻に影響が出る訳です。


わかっていてもできない。

これが面白いところです。

ご本人はそれをもの凄く意識して私からも何度もその話を聞いています。

でもわかっていてもできにくいんですよね。


そこで大丈夫なんだから動かそうと確定してしまう訳です。

それを意識して気づいてもらったら動きが良くなりました。

スイングも普通にできてます。

きっと直ぐにゴルフができるようになるでしょう。

実際に打っても腰も小指も痛くないはずです。


しかし、ここで考えがでてきます。

骨折は3週間は骨がくっつくまで時間がかかるのだから無理に動かしてはいけない。

という常識的な考えが頭をよぎります。

そうすると無意識のうちにかばってしまって本当に動かなくなってしまう訳です。

これが確定の話しです。

確定したところに人はすすみます。

動かす動かさないの話しではなく確定してしまっているのでそこに無意識にいくようになってしまうということです。


男性と女性でも違いがあります。

女性はこういう時本当に強い!!

ホントにたくましいという言葉が当てはまります。


男性は私も含めて弱い。

良い方向に確定できない。

なぜなら論理的に考えてしまうからです。

男性の方が圧倒的に弱いのは理論に弱いからということが言えます。

頭で考えて論理的に確定してしまうと逃れようとしても逃れられない。


この前の昭和の剣士の動画をご覧頂くとわかります。

80歳になっても若い人と互角以上に戦う。



普通の人は80歳になったからできない。

と確定してしまう。

だから80歳になったら剣道はしないのです。

でも昭和の剣士は、それを確定しなかった。

だからできた訳です。

そして体力を維持することを目的とせず、心に意識を向けた訳です。

確定は心です。

でも必死になることじゃ~ありません。

無理やりじゃありません。

本当に確定してしまうということです。

無理やりは力がいります。

確定は力がいらない。


その違いで人生は大きく変わってしまう。

ということがわかりますよね。

論理的根拠がいかに人生の可能性を狭くしているかがよくわかります。

可能性が狭くなれば心も身体も固まります。

だから年をとるんですよね。