サンティアゴ・アティトランの民族衣装
若い女の子たちはもちろん、刺繍が美しいウイピルに伝統的な柄のスカートを着ています。その姿で、スタバのフラペチーノに似た飲み物を片手に、友だちとスマホで写真を撮ったりしています。伝統的なものとモダンなものが入り交じって、すごい不思議な光景です。
いろいろ話をするなかで、気になったのは、ヨエルがサンティアゴ・アティトランで、外国人観光客を相手にガイドをするのは週に1回から多くて3回だと言うこと。ホテルもあるが、一泊75ドルもするため、観光客は泊まらずに必ず日帰りしてしまう、ということでした。確かに、あの島で半日以上過ごすには、観光以上の目的がいることは間違いないのですが、でもせめて、彼のように現地で仕事をしているガイド似仕事をお願いすることはできるのではないかと思います。
多くの観光客はアンティグアを経由してくるために、サンティアゴ・アティトランを訪れる前の段階でファーストコンタクトのあったアンティグアの旅行会社と、そこと契約しているパナハッチェルの旅行会社にツアーやガイドの手配をしてしまっており、ヨエルのようなガイドのところまで、観光客がたどり着かないのです。
グアテマラでは、国内の交通事情からバスの予約が観光の大きな軸となっており、そこにガイドツアーがオプションで提示されれば、便利なのでそこで申し込んでしまいます。でもこれでは、地方までお金が回っていかない。そして、地方の住民は伝統的な記事を作って売り歩くしかない、という悪循環があるように思います。
グアテマラの交通機関は主に、チキンバスとトゥクトゥクですが、チキンバスはなぜチキンバスと呼ばれているのか、そのなぞが今日溶けました。チキンというのは英語の鶏のチキンではなく、マヤ語で「公共の」(public)という意味があるのだそうです。それで、公共バスのチキンバス。
それからトゥクトゥクといえば、インドですが、なんとグアテマラのトゥクトゥクはインドからの輸入品なのだそうです。インドでは緑と黄色ですが、グアテマラでは赤。一台5000ドルくらいするそうで、日本のタクシーのように会社が社員であるドライバーに貸与する形で運営されているんだそうです。ちなみにヨエルのお兄さんもトゥクトゥクドライバーだといっていました。