「サンタクロース」のモデルは小アジアの……現在ではトルコ領土でエーゲ海に面したミュラ(現在の地名はデムレ)で、〝ミュラの聖ニコラス〟と呼ばれた司教が通説になっている。↑
なのに、そこからは遠く離れたスカジナビアのフィンランドでは、ロシアとの国境を接しているラップランドと呼ばれる高原の「コルヴァトゥントゥリ山」に、サンタクロースが妖精のトントウたちと住んでいるとなっている。
ある時、一人の少女が「コルヴァトゥントゥリのサンタクロースさま」と手紙を出したという。それを手にした心優しい郵便局のおじさんが、思わず彼女へ返事を出した。〝メリークリスマス!サンタより〟って。 それからだ。フィンランド国内からだけでなく、ヨーロッパ中の子供たちからクリスマス・カードが殺到する騒ぎになってしまった。
1980年頃、「クリスマス」ではなく「白夜」の頃にヘルシンキに赴いた。「ヘルシンキ中央郵便局」に日本の「郵便番号読取装置(OCR)」が納入されていたのだ。その話をモチーフにOCRへ繋げていこうというコマーシャルの企画を立てて、それの現地取材に出かけた。正に異国でありエイリアン(異国人)が住む大地ではあった。
その後、フィンランドの「サンタクロース・プロジェクト」はかの国のイメージビルドにも観光事業としてもとてもいい素材であるということになったのだと思う。コルヴァトゥントゥリ山から300kmも離れたロヴァニエミ市郊の「北極点」に「サンタクロース村」を作った。
そこには「サンタクロース・オフィス」「サンタクロース郵便局」(今ではここから〝良い子〟へ返信している。)、「クリスマスグッズの店」などが整っている。勿論、サンタは毎日出没する。毎年世界中から何十万人もの人々が訪れているという。
その「サンタクロース村郵便局」からの日本宛のクリスマスカード は12月13日から届いているとのこと。
ホーホーホー。メリークリスマス❣️