中国ではあまりアルファベット表記が使われない
【質問】
中国ではあまりアルファベット表記が使われないようですが、どうして?
【回答】
中国では、やはりあらゆる面には漢字で表現することです。テレビや新聞では、WHO、IOCなどもアルファベット表記があっても、同時に漢字の表記をつけたりしているのは普通です。WHOは中国語で「世界衛生組織」といい、ニュースの見出しでWHOを単独で使うことがあります。ほかには、3D、CD、MP3、iOSなど世界共通のアルファベット表記が使われています。
中国語の文字を「拼音(ピンイン)」で読みます。中国人のパスポートの中、名前の「拼音」が書かれています。それ以外、アルファベット表記があまり使われていないです。 それは、単純に中国語は単一の文字であると強調したいこと、および漢字文化の純潔性を維持することだと思います。中国語は世界で最も先進的な言語であり、唯一のアルファベットに頼らない文字であると自負されているようです。
中国では、外国人の名前や地名を漢字で表記することがかつて議論の的になっていた。漢字は表音文字と表意文字の両方の機能を持っているにもかかわらず、本来の意味とは異なる外国人の名前や地名を漢字で表記することは、本当に適切なのでしょうか、という疑問も生じました。
ビジネス業界では、海外製品の名前を翻訳するのは大変な労力が必要です。例えば、日本のユニクロを「優衣庫」に訳されました。それはとても優れる名訳だと見なされています。「表音」と「表意」の役割をうまく統一しました。
そういえば、日本は外国人の名前と外国の地名を基本的にカタカナで表現します。それは、外国語の読み方を最大限に忠実に再現しようということでしょう。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第48話より )