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NOTE

アンサンブルサークル入団のきっかけ

2017.08.01 10:00

現在、8月の発表会までの期間限定で、ジュニアアンサンブルにお世話になっている。その後は、Kバイオリンサークルに入団することになった。

備忘録として、きっかけを記しておく。


昨年の冬、今の先生へ体験レッスンを受けに行った。

その時、先生から、「私が教えているアンサンブルサークル(Kバイオリンサークル)があって、今度、市民音楽祭に出ることになったの。聴きにこない?」と誘われた。

その時は、とくになんとも思わず、聴きに行った。正直いって、あまり期待はしていなかった。

しかし、Kバイオリンサークルの演奏は、美しかった。

曲は、マイ・ウェイやエトピリカ、アヴェ・マリアなど。難曲ではないと思う。速度もゆっくりめだ。

しかし、ひとつひとつの音をていねいに紡いでいるように思われた。なにより、私のつたない耳で聴くかぎりでは、音程がきちんととれている。

自分の演奏を録って聴いてみると、たいがい音痴になっている私からしてみれば、これはすごいことだ。(私のレベルが低すぎるのは認める)

以来、私は、いつか腕があがったら、Kバイオリンサークルに入団したいな、と思うようになった。

弦楽+ピアノの編成であるところも、易しい曲をていねいに仕上げるところも、年齢層が合っていそうなところも、私の好みに合っているのだ。


先生に、「ゆずさんは、アンサンブルをしたい気持ちはある?」と聞かれるたびに、「もうすこし上手になったら、Kバイオリンサークルに入りたいです」と答えた。

先生は、「今でも充分にやっていけるわよ」とおっしゃってくださったが、私は、あのレベルには足りてないと自覚している。


そんなある日、ジュニアアンサンブルの練習中、雑談の折りに、先生に「ゆずさんは、アンサンブルは(したい)?」と再び聞かれた。

前に聞かれた時と同じく、いつかKバイオリンサークルに入りたいと思っていると述べたところ、「じゃあ、夫婦で参加してみる?」と返された。

すぐに入団することは考えていなかったので面食らったが、頷いた。

今いるメンバーが多いので、入る余地があるか確認してみるわね、と先生は請け負ってくださったのであった。


その後のレッスンで、サークルメンバーが私たちの入団を歓迎してくださっていると先生から聞いた。

はじめは20人いたメンバーが、今は15人に減ったため、増員はまったく問題がないそうだ。むしろ、男性団員がひとりしかおらず、その人が夫の入団を心待ちにしているらしい。

先生に、今、取り組んでいる曲を教えてもらう。

「今はね、ハンガリー舞曲5番をやっているんだけど……、(ピアノで冒頭部分を弾いてみせて)こういう曲なんだけど、知ってる?」

この曲、学生時代に、姉がよく聞いていたな……。弦がチャカチャカ早いイメージ。私の中では、難しそうな曲に分類される。

「それと、カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲をやってるの」

すーっと血の気が引いた。

「難しそうな曲をやっているんですね……」

肩を落とす私に、先生は、そうなのよ、と頷く。曲は、メンバーの多数決で決まるのだそうだ。


後日、先生から楽譜が送られてきた。

カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲は、3rdポジションがあるものの、見覚えのある調だし、なんとかなりそうだ。

問題は、ハンガリー舞曲5番の1stパートだ。弾き慣れていないト短調のうえに、3rdと4thポジションが入り交じっている。ふぉ、4thポジション。見たことも触ったこともないよ……。

先生に、「2ndパートを希望しています」とメールしたら、「どちらも弾くことになるので、両方とも練習してみてください」と返ってきた。4thポジションが、こなきじじいのように私の背にのし掛かってくる。


そんなわけで、もっか、うーうー呻きつつ、譜読みしている。

次のレッスンでみていただく予定だが、それまでは自信のないまま練習しなくてはならず、不安が募る。

ハンガリー舞曲とカヴァレリアに加えて、バッハのブーレや、ブラームスの子守歌もあり、私には曲数が多い。

期限内にひととおり弾けるようにならねばと焦っているからか、1曲1曲、じっくりと取り組めていない。なんとなく流して弾いて、苦手なところを「これで合っているのか?」と首をひねりつつ何度か繰り返して、なんとなくもう一度通して、終了。

こういう練習のしかたは、よくないような気がする。

しかし、どうすればいいのかわからない。


アンサンブル団体の弾く曲は、だんだんレベルがあがっていくものだと思っている。今からこんな状態で、ついていけるのか、私。