映画『ハイヒール〜こだわりが生んだおとぎ話』
すでに公開は終了しているのですが、靴にまつわる謎めいた作品がとても気になり、先日小さな雰囲気のある
映画館に観に行きました。
ストーリー
舞台は2000年先の未来、登場人物はジェンダーレスの「こだわり」のために生きる美しきアンドロイドの靴職人Kai。
ある日、自分にぴったりの靴を作りたいという客がKaiにハイヒールをオーダーする。
何度も何度も作りなおしてやっと完成した完璧なハイヒール。ところが客が履いてみると、片方のサイズがほんのすこし合わない。
Kaiは必ず解決すると客を説得し、再びハイヒールと向き合うが….
こだわりという人間らしい感情によってアンドロイドが引き起こした行動とは...?
遠いとおい未来に漂うおとぎ話。
30分の短編映画はあっという間ですね。
やはり私が一番気になったのは、靴職人という設定!
靴を一から作るという作業は、私自身も未知の世界でもあるのでどんな風な映像になっているのだろうかととても興味深いところでした。
アンドロイドの靴職人を演じた菊地凛子さんのインタビューでは、役作りのために靴に詳しい方から、靴の美しい置き方、持ち方、映し方などをお聞きしたようで演じる上で、靴に対する思い入れ、情熱など職人と言われる人にはあるであろう気質は意識したそうです。
そんなことを知ると自分はどうだろうか?と問いかけてみたり、そこまで出来ているだろうかと反省したり。
ここはそれ程にして、とても映像が美しくアンティークの家具や植物、
店内や作業部屋もとても綺麗でうっとりするほど・・・
一部衣装協力にはCHANEL、劇中の靴はMIHARA YASUHIRO
店内にある螺旋階段をのぼるとあなたに似合う色の靴が現れたり
まさに近未来ではこんな感じになるのかなと想像したり
物語以外にもファッションやメイク、映像全てから"こだわり"が伝わってきました。
ただ完璧を目指すために何度も何度も作りなおすたびに捨てられていく大量の革、完璧に仕上げた靴だから、
以前の靴はもうどうでもいいとばかりにハイヒールを投げ捨てるところは少々心が痛む場面もあったのが
正直な感想ですが、これもアンドロイドならではのかとまた考えさせられたり・・・
ラストのシーンでは、ヒャーとなってゾッとして意外な展開に受け入れるのに少々時間がかかりました〜
まさにおとぎ話・・・
そしてこの映画を通して"考える"きっかけを持ってもらうことが目的とおっしゃている監督の思い通りになっている、色々考えさせるきっかけがちりばめらている作品だなと思いました。
菊地凛子さんの 『こだわりを突き詰めていくことは時に狂気』という言葉・・・
「こだわり」という欲望、
「好奇心」という欲望、
「自由」への欲望、
そして「欲望」そのもの・・・
欲望はなかなか捨てられない増えてくばかり
無に憧れるが
だけどそれでは靴の修理の世界は終わってしまうような気がする
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