グアテマラシティのカテドラル(大聖堂)
グアテマラシティの中心部にやってきました!スペイン語で、シウダ・デ・グアテマラ(Ciudad de Guatemala)。このグアテマラシティは中米屈指の大都市で、都市圏の人口は450万人にもなるんだそうです。他の中南米の都市同様、標高約1500メートルの高地に位置しています。なので、陽射しはやや強いながらも、空気は冷んやりとして爽やか。「常春」と言われるとおり、一年を通して過ごしやすい気候なんだそうです。
グアテマラシティも、ほかのスペイン植民地時代に建てられたコロニアル都市と同じく、街の中心部に大きな中央公園があり、それを囲むように街最大のカテドラル(大聖堂)、国立王宮(植民地統治時代当時の王宮)などが並んでいます。どの建物も非常に荘厳で、当時の繁栄ぶりが伺われます。中南米の都市に共通して言えることですが、おなじスペイン旧植民地のメキシコの首都メキシコシティに雰囲気がとても似ています。植民地時代、スペイン政府は他都市とともにグアテマラにも相当な投資を行っていたんですね。
スペイン統治時代、もともとアンティグアに置かれていた首都は、度重なる地震に打撃を受けるなどし、1775年に現在のグアテマラシティに遷都されました。グアテマラシティには、Zona(ソナ)と呼ばれる行政区が15あります。
旧市街のあたりはちょうどZona1、Zona3、Zona5。窃盗、強盗、誘拐、殺人など、外国人が巻き込まれる犯罪も多いグアテマラシティですが、中央公園、カテドラル、国立王宮のある旧市街のさらに中心部は、視覚に入る範囲でも多くの観光警察が巡回をしており、比較的、治安は安定しているようです(しかしながら、外国人が被害にあう犯罪が起きていないということではないので、油断は禁物です。在グアテマラ日本大使館の情報をきちんとチェックしましょう!)。
グアテマラシティの中央公園に面して建てられたカテドラル(大聖堂)は、1872年から1815年にかけて建設されました。白壁がとても美しい聖堂で、礼拝堂内部に入ると、ドームの天井窓から差し込む光がなんとも言えず美しいです。
遷都後のグアテマラシティでも、ここ数百年で幾度か地震に見舞われており、1917年と1976年には崩壊による修復が行われています。そのため、現在のカテドラルは、ゴシック様式と新古典様式が混合した様式になっています。
私がカテドラルを訪れたのは平日の午前中でしたが、何人もの人が礼拝に訪れていました。グアテマラに限った話ではありませんが、スペインによる植民地支配が終わっても、宗教(信仰)は言語、文化、習慣と深く融合しながら人の心に深く残るのですね。