Origin Of SymmetryとAbsolution
どうも!toraです。
今回はこの3人についてです。
ご存知Museです。
ちょっと前にこんな記事を目にしました。
ふーん。ぶちゃっけデモとか聴かない人なんで何ともですな…
と同時にこんなことも思いました。
「初期3作品」でもいんじゃないの?
というのも、私tora、お気に入りバンドの一つであるMuseで一番好きなのは3rdアルバムのAbsolutionなのです。ですが、Twitterのタイムラインとかでよく見る気がするのはいつも2ndアルバムのOrigin Of Symmetryについて…気になってTwitterのアンケート機能使ってもみんな投票しないし…先の記事でもこうしてハブられてる訳だし…
Absolutionってそんな微妙な立ち位置?
ということで、今回はMuseの初期を代表する(よね?)Origin Of SymmetryとAbsolutionを勝手に比べてみようと思います。
先に謝っておきましょう。この記事をお読みになっていらっしゃる方の中に初期のMuseでは1stアルバムのShowbizこそが至高だと思ってる方がいらしたら素直に謝ります。すみません。もちろんShowbizも好きです。Overdueが好きです。
比べる前に、なぜに僕がAbsolutionが好きなのか。
一番の理由はこの曲が入ってるからです。
Stockholm Syndrome
最初に聴いたMuseのアルバムはShowbizでした。「これはかっこいい!」と思いつつ、「なんかもう一つ激しさが欲しいな…」と思いYouTubeでほかの曲を探してる中で、Wembley Stadium公演のStockholm Syndromeを見て完全に落ちました。やっば。今までで聴いたことのないかっこよさ…高1の秋ぐらいだったと思いますが、しばらくMuseばっか聴いてた気がします。
一番好きなのは動画にある2004年のGlastonbury。このライブめっちゃ人気ですよね…
Stockholm Syndrome以外の曲ももちろん好きです。Absolutionで個人的に気に入っているのはコレ。
The Small Print
スタジオバージョンも好きですが、この2004年のEarls Courtのやつが好きすぎて。エフェクトのかかったMatthewのボーカルがかっこよすぎます。コレ生で見たら死ぬわ。
あと、好きなポイントの一つはジャケットです。
このアートワーク、Pink Floydでおなじみヒプノシスのメンバーさんの作品だそうで。確かにそういわれるとそんな気がします。この不気味でかつ美しいジャケがとてもお気に入りで、今のPCの壁紙にしてます。
そろそろ本題に入りますか。Origin(長いから略します)とAbsolutionの違いって何かな?
思うにOriginはAbsolutionよりも「カオス」な気がするんです。
それが一番感じられると僕が思うのはこの曲です。
狂気。Matthewは生まれた直後だかに頭打ったんじゃ?何が狂気って、プレイもそうですけど、やはりボーカルなんじゃないですかね。流石声量お化け。裏声メインで、その上にさらにシャウトしたり…これじゃ凛として時雨…え?違う?
こういう歌い方を多用してる曲がOriginには多い気がするんです。New Born(特に最後のChorusの一番最後)、Plug In Baby(これも最後の方)、MegalomaniaのChorusもそんな感じだった気がします。
Matthewのファズの効いたギターも絶好調。New Born、Hyper Music、Plug In Babyのリフなんかはかなりブリブリな感じ。他の作品と比べてより生々しい感じがするのが、カオスさを助長してる気がしますね。
「カオス」とは少しかけ離れてるかもしれませんが、曲も変わったものが多いといいますか。後半の曲、特にScreenagerとかDark ShineとかMegalomaniaなんかは少し中東あたりのアラビアンな雰囲気を感じます。彼らのほかのアルバムではあまり見ない感じじゃないですか?
一方のAbsolutionはどうでしょう。こちらの方がアルバム全体を見て、より壮大で、より美しいイメージが強い気がします。このアルバムのレビューなんか見るとよく「過剰の美学」なんて表現がされてる気がしますが、そんな感じ。
僕がそう感じるのはこれ。
そ、走馬灯が見える…今にも天に召されそう…後のMuse、結構ストリングスを用いる曲が増えていってる気がしますが、その走りはおそらくこの曲なんじゃないでしょうか。
このアルバム、ストリングスはもちろん、ピアノもよりクラシカルでシンフォニックになってると思います。彼らのwikiのジャンルのところに「シンフォニックロック」なんて書かれてるのはこのアルバムから来てる気がしてなりません。
曲そのものもそんな感じ。Apocalypse Please、先に挙げたBlackout、Butterflies&Hurricanes、Ruled By Secrecyなんか特にクラシカルで壮大。Stockholm SyndromeのChorusのバッキングピアノもかなりそんな感じに仕上がってる気がしますね。
このAbsolutionが持つ壮大さから感じられるのはある種の「終末感」的なものです。そこにあの不気味なジャケ…ちょっと厨二っぽいですねwそこに惹かれるのかもしれないです。
この美しさと壮大さが後の彼らの作風にも一定の影響を与えてるかもしれないです。まあ、「過剰」ってレベルのものは薄れてる気がしますがw
とまあ、今までOriginとAbsolutionを比べてきたわけですが、この2作を繋いでいると思う曲があるんです。
Citizen Erased
人気ですよねコレ。これが一番っていう人のMuseオタク感は何なんですかねw大学の軽音部にいるMuse好きの先輩もこれが一番のお気に入りだそうです。
確かにこの曲はOrigin収録曲のなかでもとりわけ壮大な曲なんじゃないでしょうか。Absolutionに通じる壮大さを感じつつ、Origin独特のカオスっぷりも感じます。この2つが共存してるから人気なんですかね。
Originはよりカオス、Absolutionはより壮大、というのが2作品の違いなんじゃないか、というのが僕の出した答えです。どうですかね?結構各方面のMuseファンに方々から「は?」って言われそう…
みなさんはどちら派ですか?
(文:tora)