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噴水(ふんすい)

2017.08.06 20:00


色:水色 JIS

薄い緑みの青から水の色を連想するのは, 昔も今も, また日本人も西洋人も同じである。「万葉集」で水縹となっている色名も, 後世の水色のことだとされている。平安時代にはすでに水色という色名が用いられていた。今では子どもたちが使うクレヨンや絵の具の色にも水色があり, 子どもでも知っているようなたいへん一般的な色名になっている。もちろん真水は無色透明で水色をしているわけではないから, この色名は川や池や湖沼などの水の色からとられたものである。これらの水の青は, 透明な水の微粒子による光の散乱現象や, 空や周囲の色の反射に水底や水中に含まれる微生物や各種物質の色が加わって見える色で, 透明な澄んだ水でなければ, なかなか美しい水色には見えない。環境保全のためにも, この色と色名を伝承するべきだろう。

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 昨日観た噴水に今日も会いたいと期待に胸を膨らませ, 辿り着いた時に一滴も水が出ていなかった,そんな経験ありませんか。動く彫刻は気まぐれな恋人のように時や風向きに併せて踊ります。束になった水は大地に吸い込まれ, 存在を刻み込むように身体を, 心を震わせますね。