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あいおい庵          

この道の本源は美しいもの

2017.08.04 10:05

修行をして 何かを得ようとする人は 心の本源が何かを 知ることが必要です。 

それがわからないと どれだけ学んでも 得るものはありません。 

心の本源とは 「本来、自分の心は清浄である」と 知ることです。 


弘法大師空海
 


修行の人、すべからく本源を了(さと)るべし。

もし本源を了(さと)らざれば、法を学ぶも益無し。 

いわゆる本源とは、自性清浄の心(しん)なり。 


『一切経開題』  



心の本源としましたが、知の本源でもいいかもしれません。 


世の中には沢山の道があります。


人それぞれに毎日、それぞれの道を進んでいます。 


それは当然、仏道だけではありません。


介護、看護、事務、接客、製造、販売、芸術、家事、育児…職の多様化している時代、数え切れない程の道があります。 


その道を私達は毎日、ゆっくりでも、嫌でも、好きでも、自分の気持ちがどうあれ進んで行きます。


生きることそのものが修行ですが、脇目もふらずに懸命に、その道の事だけに没頭するだけが修行ではありません。 


時には休んだり、離れたり、少し遠くから自分の位置を確認したりするのも行のうちです。
 


それでも一つだけ、これだけは忘れてはならないということがあります。


自分の中にある、その道を求める大元。

本源です。

求道する自分の心。


それが美しいものであることを忘れてはいけません。 


それを忘れてしまったら、どれだけ精進したとしても道に迷うばかりです。 



今日も笑顔でぼちぼちと。