”そう”じゃない@小5計算
今日はウォーミングアップで計算プリントをしました。
1種類目は、2桁×1桁の計算でした。
公文で鍛えてきた圧倒的計算スピードを誇る
生徒が20問を22秒でクリアしました。
このスピードは間違いなく歴代で1番の
スピードだったと思います。
もはや誰にも敵いませんでした。
しかし、計算の2種類目の計算の工夫プリント。
分配法則や、数の分解と結合、割り算の性質を用いる
プリントについては、別の子が圧倒的大差をつけて
勝利をしました。
この子は、徹底的に中学受験的なテクニックを
私とともに小1から学び続けてきた子でした。
単純な計算スピードではない、そろばんでもない、
工夫によって速度をよりあげてゆくこと。
その術を塾は持っていますし、まさに
算数的に工夫して勝利すること、それは
他にない技の応酬なわけなのです。
20問のプリントでした。
公文出身、単純計算最速の子で3分半。
うちでしか育てていない最速の子が1分半。
これが、”工夫”を前にした時の子どもの
思考領域での実力なのです。
ー「なぜ勝てないと思う?
君たちが真面目すぎるからだよ。
数は、もっと自由に扱えないといけない。
この計算をどう扱おうかな、と、問題を見たときに
その性質を瞬時に見抜き、最適な計算方法を考えないと
面白くなんてないだろう。
全部同じ方法で真面目に解いてたら最速なんて、
そう単純なものではないんだよ。
ああ、これ、面倒くさいなって思ったときに、
それを受け入れるのか、楽する方法を考えたり、
新しい方法を受け入れたりするのを拒めば、
君はずっとそのままなんだぜ。」
あれこれ趣向を変えて、いろんな面で競争させるのは面白い。
あれでは勝てるのに、これでは勝てないとか、
これでは勝てないのに、あれでは勝てるとか、
実際いろんな勝負の形があります。
こういうちょっとした競争を仕込んで、
もっと自分を磨くにはどうしたらいいだろうか?と
考えてもらうことは、指導者として面白いことです。