ヴェルサイユ宮殿を堪能!「マリー・アントワネットに別れをつげて」
なんだか最近映画ブログみたいになってますが(苦笑)、、アトランタの生活のことは別のブログに書こうと思っています。ヨーロッパ関連はこっち、ということにしているのですが、なんせアメリカ在住になってしまったので、ここでは映画くらいしか書くことがない。
アメリカでは仕事もしていないし、せっかく纏まった時間が出来たので、こうやって映画を見たり、ヨーロッパの時の写真を整理したりとゆったりと過ごしています。もうちょっと勝手が分かってきたら学校にでも行こうと思うのですが。
さて、そんな今日は「マリー・アントワネットに別れをつげて」というフランス映画を見ました。3カ月前にヴェルサイユ宮殿に行ったので、その復習も兼ねて。
マリー・アントワネットの朗読係の少女の目から見た、フランス革命勃発時のヴェルサイユ宮殿の内部を描いた作品です。
ストーリーはさておき、作品の舞台の大半はヴェルサイユ宮殿内という、超豪華な設定。鏡の間やプチ・トリアノンなどは何度も出てきたし、見学では見られなかった場所なども登場し、非常に楽しめました。ヴェルサイユ宮殿のためだけでも、見る価値ありの映画です。逆に言うと、ヴェルサイユ宮殿に興味があまりなかったら、この映画の楽しみも半減してしまうくらい。そのくらい、ヴェルサイユ盛りだくさんの映画です。私はフランス映画や文学に疎いのですが、この映画はフランスで大ヒットした小説を元にしたもので、フランスで最も権威のある文学賞も受賞したとか。また、映画化に当たっては、これまたフランスの重鎮監督が務めたというから、あのヴェルサイユでロケを敢行したというのも納得です。
主役の少女シドニーは、マリー・アントワネットに心酔する朗読係。マリーに翻弄されながら、ヴェルサイユ宮殿の中を駆け巡ります。面白かったのが、マリーの超豪華な部屋と、シドニーなど召使たちの居住スペースの両方が見れてそれを比較できたこと。あぁ、ほんとにヴェルサイユには貴族とその召使たちみんなが引越しして暮らしてたんだなぁと感じました。そりゃあこんなディズニーランドみたいな夢の国でフランス中の富を散財してしまったら民衆は怒って革命に至るよなぁ。
朗読係のシドニーちゃんはとってもいい味出してて、フランス語の響きも美しくてずっと聴いていたいような感じで良かったのだけど、マリー・アントワネットの方がちょっとイメージと違って、そこが若干違和感がありました。でも私のイメージなんてベル薔薇で形成されたものなんで、フランスの皆さんが選んだマリーがきっといいんでしょうね。なんかハリウッドのそこらへんの平凡な女優って感じに見えてしまったんですが、もうちょっと威厳とか、わがままな感じとか欲しかったなぁ。
ストーリーは結構単純で、書いちゃうとネタバレになってしまうので止めときますが、ストーリーより当時のヴェルサイユでの生活の様子や、革命勃発時の混乱状況を見るにはとても良かったです。それに時間も100分と短いのでさくっと見れますよ。
(実は最近2時間以内の映画しかチョイスしてない・・・)
<鏡の間でのワンシーン>
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」という映画もありますが、ハリウッド映画で英語だしなぁと思ってあまり気乗りせず。やっぱりフランス舞台の映画はフランス語で見たいですね。