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Haruna Terazono

一人っ子同盟

2017.08.06 14:43

2017夏、満喫

旅はしあわせだ

沖縄、暑かった~。

基本的にはホテルの

プールで娘が泳いでる間に

昼寝したり本読んだり

どこでもできることをした

だけなんだけど、楽しかった~。


また来年の夏も、冒険しない我が家は

たぶん沖縄だな。


大人になりたいけどなりたくない

一人っ子同盟/重松清

今回は、重松清さんの「一人っ子同盟」が

旅のお供だった。

選んだ理由は、

新潮文庫の100冊に選ばれてたから何となく。

旅先で読むから!と気負っちゃうと

決められないもので、

最終的には、えーいって感じになっちゃう。

家族愛を描いた重松さんの作品は

読みやすいけど、

響き過ぎちゃうことがあるから

今大丈夫かな~って恐る恐る選んだ。


結果としては大当たり!!!


プールでお疲れの家族が寝た後も

1人で深夜まで読んでしまった。


一人っ子だけど、

正確には亡くなった兄がいるから

一人っ子じゃない

小学六年生男子の主人公が、

一人っ子だけど

母親が子連れの男性と再婚して

一人っ子じゃなくなった

同級生の女子と共に

子供にはどうにも受け入れがたい

様々な現実に直面しながらも

何とか消化していくお話。


舞台は昭和40年代の団地。

私はこの時代はまだ生まれて

いなかったけど

私が子供のころにもそうだったな~って

思う部分も結構あって、

懐かしく感じられた。


本筋とは離れてしまうけど、

主人公が一人っ子で鍵っ子であることを

周りの大人たちから、

かわいそうだと見られていて

鍵っ子だった私もそう見られてたよな~

と思い出したりも。

別に帰ってきてお母さんに居てほしいと

思わなかったんだけど・・・

厳しかったから(笑)


でもこうゆう価値観の中で育った男性たちが、

今、社会の中で、女性活躍推進って

言われても上手くやれないのって

すごく頷ける。

うちの夫もしかり。

できるなら専業主婦が

一番いいに決まってると

信じて疑わないもんな~。

困るけど、、、


それから、一人っ子って今はすごく多いし

うちの子も今のところ一人っ子だけど

ぶっちゃけ一人っ子はわがままっていう

イメージがあったりする。


でもそれって、鍵っ子のイメージと

おんなじように

大人たちが子供たちに

優劣をつけるために

作り上げたものなのかも。

一人っ子が少数派だったから・・・

兄弟げんかをたくさんしたから

一人っ子、羨ましかったりしたけどな。


大人って自分たちに都合がいいように

勝手に決めつけてるよなって

この作品を読んでいると

色んな場面で思わされる。

誰かを下げないと、

自分を上げられないって悲しいな。

気を付けよう。


まだまだ子供っぽいところもあるけど

小学六年生ってもうごまかしは

通用しないんだ。


この作品は、団地のコンパクトな

間取りの部屋の中で

大人の話を近くで聞いている

一人っ子ならではの視点で

描かれているのがすごく良い。


今「一人っ子同盟」の主人公たちは、

どんな大人になってるんだろう。