功績。
異端児の功績。
近藤誠医師。
元・慶應義塾大学医学部専任講師であり、現在は近藤誠がん研究所の所長である。 癌の放射線治療の専門家でありながら、癌の放射線治療、抗癌剤治療を否定している。癌の治療に対しては基本的には「放置」という方針をとっている。
出典元:ウィキペディア
否定と肯定。 賛否に分かれているが、それはいいことだ。
著者の立場は、中庸である。 詳細を知っているわけではないから。
近藤医師の功績。
それは、「問題提起」したことだ。
俗に言われる
「がんもどき理論」である。
「本物のガン」と「がんもどき」があるのだと説く。
「がんもどき」であるにも関わらず、三種の神器よろしくで
処置しようとするところに問題があるのだと。
放置すればいいのだ!
そうなのかもしれないし、まったくの嘘なのかもしれない。
立証自体が出来ていないからであろう。
それゆえに、「理論」としているのには合点がいく。
この問題提起によって、
「日本船団方式・ガン治療の方針」
が大きく揺らいだことだけは事実であろう。
流れが変わった・・・・ってことか。
この功績は大きいと思う。
成果や理論の是非はともかく、
問題提起したことだけには意義がある。
よくこんなささやきを耳にする。
番組などによく出演しているのは、
「売名行為」以外のなにものでもない!と。
これについても賛否分かれるところだろう。
著者の考えは、 大いに結構なこと!だと思う。
ズバズバと言うほどに番組(局)としてはありがたい。
話題づくりという観点からだけ。
発言真意に関しては、発言者たる医師が全責任を負うに基づいている。
ズバズバと言ってくれると、爽快感が漂う。
ただしそれは、「演出」であって、「本質」ではないということを
視聴者が意識していなくてはならない。
その上に立って、拝聴すべきことなのである。
それこそが、バラエティー番組なのだ。
いくら情報番組風にしたところで、テレビなのだから。
テレビの情報は、
「作為」というものがあることを知っておきましょう。
それぞれの立場で、それぞれの主張を述べることには賛成だ。
しかしながら、主張だけに特化し、聞く耳持たない上に、
他の主張を全否定することには・・・・残念でしかない。
ズバズバという医師の本は・・・売れる。
問題は、誰に対して話をしているかということだ。
問題提起したことだけは、功績であると思う。