White Void 『We're Falling』
北欧の新人Communionsのドラマー、Frederik Lind Köppenは天才だ。
Communionsの前にソロワークをJackman(なんと14歳くらいの時)、White Voidとして行い、Communionsのギター、Jacob van Deus FormannとのバンドZero Figureとして活動していた。
80年代、90年代を代表するバンドJesus & Mary Chainはシューゲイザーともオルタナともポストパンクとも言われる。White Voidもその三要素が詰まっていると思う。(特にポストパンク寄り)
2014年に出たWhite Voidのこのアルバムを私は「Jesus & Mary Chainが甘味入りのコーヒーだとしたらWhite Voidはブラックコーヒーだ」と思う。
この記事になかなか面白いことが書いてある。
「酔っ払って地下鉄に揺られて帰る時JAMCを聞くよね?JAMCは何聞くと思う?それはWe're Fallingだ。」
すごくわかる。
Communionsの1stEP「Cobblestones」のレコーディングはフレデリックの家で行なわれ、USBで録音したためシューゲイザーみたいなああいう音になった、という記事を読んだことがあるが、「We're Falling」もその宅録の音である。
今のCommunionsで活動しているフレデリックがこの作品に対してどう感じているのか(黒歴史なのかはたまたこういう音楽が好きで取り入れたいのか)はわからないが、この作品から彼の音楽への熱さと才能、そしてコペンハーゲンのガレージ ”メイヘム” での仲間との経験、愛が詰まっていると感じる。
私は彼のドラミングが大好きで、やはりCommunionsのライブの時はバンドを引っ張っているとも感じる。
Communionsの曲はマーティンの甘い歌声とキャッチーなメロディーに耳が行きがちではあるが、きっとメイヘムでのポストパンクでパワフルなドラミングが染み込んでいて、かっこよくクールになっている。
このアルバムが曲、アルバムとして評価されるかはわからないが私は個人的にめちゃめちゃ好みだったし、アルバムを通してFrederik Lind Köppenという人間に魅かれた。
是非一度聞いて見てほしい作品だ。
White Void 『We're Falling』
Release Date : 2014.01.14
Label : Posh Isolation
Tracklist :
1. Beheading A Snake
2. Tengils Universal Son-Father
3. Stillborn Saviour
4. Going Downtown - Scaffold Martydom
5. Confessions On Bed Edgeg
6. Some Days Are Bettei Than Others
7. She Is Falling
8. Altar