ありきたりの学生だった僕が学生パパになるまで#3 〜運命を変えたメール 2017.08.07 06:26 後日、教授からメールが届いた。一件目 交換留学辞退の書類を差し止めてもらった旨の報告。 二件目 交換留学をあきらめない道を検討したことがあるのか、可能性はあるのではないかという提案。読んで、ものすごくスッキリした。わだかまりの正体がわかった。ただ全てを投げ出して、頑張る意思だけあれば立派なのか。否、自分は考えることから逃げていたことに気づかされた。普通に考えたら留学など行っている場合ではない。でも、まだ全然もがいていないではないか。もっと長期的に、自分は本当は何がしたいのか、どうしたいのか、深く掘り下げることにした。 全て叶えられるかはわからないけど、もがくことは大切だ。初めから叶えるつもりでいかなくては何も起きない。自分を鼓舞した。 為せば成る。そう言い聞かせ、妥協のない理想を考えてみた。産む。しっかりと良い環境で育てる。 大学も卒業して就職する。 留学も2人でする。つまりドイツで産んでもらう。できたらなんて楽しいんだろう!一度きりの人生、このくらいのことがあっても悪くないだろう。もっと大変なことを乗り越えている自伝はたくさんある。そんなふうに考えたと思う。目標が具体的になったところでMにこのことを伝えたが、ドイツ行きへの反応はイマイチだった。 怖いと。お金もよりかかると。でもとりあえずやれるだけやってみることには賛成してもらえた。後日2人の先生に、 留学との両立は考えたことがなかったが、できることならば是非ともやりたい と伝えた。何にも恥ずべきことではない。 君たちは立派な決断をした。 祝福されてしかるべき。どうなるかなんてわからない。 自分の道を自分で作れる力をつけなければならない。 相談にはいつでも乗るから、頑張ってくれ。こんなに励ましの言葉をもらった。 最初に打ち明けて本当によかったと思っている。 もっと見る:社会, 子育て, 大学生, 大学, 留学, 相談, 教授, メール ありきたりの学生だった僕が学生パパになるまで#4 〜親へのカミングアウト またそれから数日後、今度は病院へいった。 本当に妊娠しているか確認するためと、今後しなくてはならないことを聞くためである。Mの実家が所沢にあるため、大学が午後からの月曜日の午前中に、 僕も所沢へ行き朝一番に所沢のレディースクリニックで診察してもらった。 結果、赤ちゃんは間違いなくMのお腹にいることがわかり、 役所で母子手帳をもらい、早めに産む病院を決めるようにと言われた。 所沢市役所で母子手帳やマタニティマーク(お腹に赤ちゃんがいますのキーホルダー)の入った大きな封筒と婚姻届をもらうと、二人で親に言う機会があったらできるだけ早く言おうと決めた。4月の上旬のことだったが、4月中には絶対に言おう。いずれ親には言わなくてはならない。全て叶えるためには親に頼るほかは無い。家に帰ってから、親に伝えようと思ったが、難しかった。夜になると二人のラインには、「今日言おうかな」 「頑張れ!」 「やっぱり今日はきつかった」 「ドンマイ・・・」こんな会話が登場するようになった。 僕もしばらくは言うことができなかった。父親が早く帰ってきており、弟妹が寝ていて、 母と父が揃った時に言おうと、その日が来るのを待った。 毎晩ベッドの上に転がりながらシナリオを描き、カミングアウトの日を待った。その度に毎回、心が重くなった。 正直、8割くらいの確率で僕の親には認めてもらえる気がしていた。いままでやりたいことはやらせてもらえる家庭だったし、 僕も父が23の時に産まれており、母から苦労話は幾度か聞いたことがあり、 早期の子育ての苦労も喜びも知っていると考えたからである。カミングアウトのチャンスが来るのは案外早く、 待つこと3日ほどで、その日はきた。自分の親だが、ものすごく緊張した。あえてかしこまり、 「お父さん、お母さん、重大な報告があります。」というと、 父母「なんだよ、やめてよ、知らないからね」こんな感じで返ってきた気がする。「彼女が妊娠しました。産むつもりです。留学は辞退しました。大学を辞めることも視野に入れています。」 笑いながら父「ちょっとまて、そんなことの気はしたが、お前、バカか。留学辞退しちゃったの?本当大変だよ、覚悟あんの?俺もすごく苦労したよ。相手はMか?」 僕「そうだよ。」(言ったことはなかったがやっぱり知ってたか。年賀状でも見たかな。)僕「覚悟はもちろんある。 その上で、大学も留学もいきなり投げ出すのはどうかなとも思ってて、いきなりここからいうと、甘ったるいかと思って言わなかったんだけど、 結論大学も続けたいし、留学も行きたい。実は留学辞退はしたんだけれども、教授が差し止めていて、実際まだ止まってる状態。詳細はまだ分からず今調べてるところ。いずれにせよ、大学を続けるとしたらお金がかかるから、家を出ても助けてほしい。」 母「お金ないよー、どうすんのよ、パパ」父「産むなら結婚しろよ。それだけは絶対だ。とりあえず、わかったから、ちょっと考えさせて。」僕「わかった。」僕「あ、あと、大学のでドイツ語の先生には言ったんだけど、アドバイスをメールでもらったから一応転送しておくね。」あのメールは説得力があると思ったので、見せたかった。 思い出せない部分もおおく、実際にはもう少し会話は多かったが、だいたいこんな感じ。言い終わると、解放感と達成感!Mにとりあえず伝えたことだけ報告。 翌日、認めるための2つの条件を言い渡された。1、結婚して2人で生活すること。2、大学を卒業すること。 単位を取るだけでなく、しっかりと通い学ぶこと。 僕「わかった。頑張る。ありがとう。」父「あと、向こうの親はTのこと知ってるの?」僕「一切、何も知らない。」父「知ーらない。お前1人で話はつけてこい。その後呼ばれる分には構わないが、もう成人してるんだ。そこは自分で頑張れ。いきなり親が謝るなんて嫌だからな。」僕「もちろん。近いうちに挨拶するよ。」父「それと、あのメールはすごいな!ドイツ語の教授だっけ?よくあんな文章が書けるもんだ。そうだよ、留学も行ってこい!お前は早計なんだよ!なんですぐに親に言うかな!大使館でもなんでも行ってやってみろ!」教授には感謝している。 親にも感謝している。僕「全力でやります!」 もっと見る:ライフスタイル, lifestyle, 彼女, 大学生, 妊娠, 結婚, 出産, 親, 家族