指にイライラする。
やっと忙しい時期を終えて、
今はピアノの練習にも十分に時間を
割くことができ、授業前、昼休み、夕方、授業後の
4回に分けてピアノのトレーニングです。
ピアノがある塾なんて変わってるなって
親御さんも思うかもしれませんが、
生徒たちもピアノを習ってる子が多く、
よく演奏も聞かせてもらって、
良いお手本となっています。
全国のコンクールに出るような子もいて、
その子が弾いてくれる曲を聴きながら、
いつもこうなりたいとイメージを膨らませます。
自分が弾いてる曲だって、さらっと楽譜読んで
弾いてしまうものですから、多少のジェラシーも
感じてしまうものです。笑
今、自分が一番イライラしているのは、
”ドレミファソファミレド”という
ごく単純な音階を滑らずに速く弾けないことです。
多分、それは先生の言う脱力がうまくできておらず
指に力が入ってしまうのが理由でしょう。
毎日一通り2冊全部弾いた後は、
ずっとイライラしながら朝昼晩と
同じ音階を練習するのです。
なんかの曲が無理やり弾けても、
技術が足りないならどっかで頓挫します。
楽譜見て、すぐに弾けて、工夫するまで楽しめる。
楽譜は簡単でいいから、とにかく技術と練習量に
裏付けされたものを楽譜を前に実感したいのです。
ああ、この技術があるからこれを弾けるのか、と。
そんなのは学習指導をしている身としては
わかりきっていることであり、
自分はちゃんと上手くなるために
一定の技術を身につけるまで、基礎トレを
欠かすことはできないのです。
”またこの曲弾いてるの?”って言われてもいいから、
”この曲の感じ変わったね”って言わせてみせる、と、
そう思いながら毎日過ごそうと心に決めています。
小さな変化が、自分の努力によるものであることを
周囲に実感させられるまでやり続けること。
それは、実に普通のことなのではないかと思います。
だから、実力もなく、勉強量も足りない中学生を見ていて、
そんなので伸びるわけないだろ、と思うわけです。