9,225倍の衝撃
福岡県にも米軍基地があるのをご存知でしょうか?
主要な県内の基地は、皆さんおなじみの福岡空港にあります。
下の画像を見てください。黒い消しゴムのような四角(23,441㎡ 福岡空港のうち0.7%)が米軍専用区域です。米軍機(主に輸送機)が6日に1機の割合で福岡空港に飛来し、駐機するためのエリアです。
その他に、佐賀県との県境の背振山に、892㎡の通信施設があります。
合計すると、24,333㎡。
さて、多いでしょうか、少ないでしょうか。全体と比較してみないとわかりにくいですね。
防衛省の資料によれば、日本全体にある米軍施設・区域(専用施設)の合計面積は306,226,000㎡。そのうち、福岡県は0.008%を占めることになります。
では、沖縄県はというと?
226,233,000㎡。
さきほどの合計面積で割ると……、ここでよくニュースで耳にする、73.8%という数字がはじき出されます。
つまり、福岡県よりも沖縄県の方が、面積にすると9,225倍も米軍基地があるということになります。
それを以下の画像でシミュレーションをすれば、右下の黒い小さな消しゴムが空港全体に染み出し、空港を覆うばかりでは飽きたらず、さらに外へ外へと染み出して、結果的に沖縄本島の18.7%もが黒い色で塗りつぶされるという図が浮かび上がってきます。
もちろん、それはシミュレーションというのんきな実験ではなく、いま沖縄にある現実なのです。
そして、一番考えなきゃならないのが、昭和35年から54年にかけて、福岡県にあった95%の米軍基地が「返還」されたということです。
なぜ、それが沖縄県ではできないのか、自分の問題として真剣に考える必要があると思います。
(里)
(第49回板付基地返還促進協議会定期総会資料より引用 http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/50383/1/soukaishiryo.pdf)
■情報参照元
防衛省HP http://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/us_sisetsu/sennyousisetutodoufuken.html
板付基地返還促進協議会HP http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/somu/shisei/ItazukeBaseReturn.html