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Toward the Way of Tea

葉月より稽古開始

2017.08.01 13:00

教室の床の間の掛物は「白雲抱幽石 はくうんゆうせきをいだく」、花はムクゲが飾られていていた。子供の頃に茶道を習っていて、あれから30年経った。入門で終えてしまったことを今は後悔している。祖母にもっと習っていれば良かった。これまでたくさんの悔恨があるけれど、それがあってこそ今を生きているんだと思えるそんな日々を送りたい。とても良い先生に出会えたことを心から嬉しく感じる。さっぱりとしていらっしゃる。


大きな雲がふわりと大きな岩を包み込む。そんなやさしい自然の景色を浮かべながら割稽古をした。今の私は白雲でも幽石でもなくて、心を鍛錬していつか白雲のように、幽石のようになれたらいいと思う。


写真の茶碗はwad cafeで抹茶をいただいた時のもの。私は掌で大自然を包んでいるように錯覚したが、本当はそうじゃない。自然は誰の手にも負えない。ごつごつと、荒々しく、野生的で、人を不安にもさせる。その雄大さと勇ましさと寛容さを忘れるなと、この茶碗が語りかける。次に行ったらどなたの作品か聞きたい。