【シリーズ・音楽力をアップする:休符で伝えるビート】
ポピュラーピアノにおけるビート表現のテクニックと効果をお伝えしています。
連載第二回
[1] まずはその仕組みと効果を実感
動画では題材曲《On & Off》の冒頭部分を弾き比べています。楽譜に書かれている音符を打点として発音するのみだと、音が順番に鳴っていることしかわからず、リズムの表情も平坦です。それに対して、音価をしっかり保持して‘すぱっ’とカットするように離鍵すると、とたんに音楽にメリハリが出て腰の据わった躍動感が生まれます。そしてメトロノーム無しでも自然にTempoが感じられ、1拍1拍にノれるようになります。
これは、止音によって休符上にもビートを表現できるようになり、安定したビートの連続が起こるようになったおかげなんです。リズムの表情にもハリがあってイキイキしていますね。これらの事は『ポピュラー音楽、特にビート感を前面に出したいジャンルにとってはとても大切なこと』なんです。
テーブルや脚の上でもオーケーですので、さっそくご自分でも試してみてください。離鍵のタイミングで指先に微妙なアクセントが感じられるようになれば、それはかなりイケてます!気持ちよく決まるようになると、発音止音のコンビネーションがクセになることでしょう。
このような表現手法は、ポピュラー音楽の演奏テクニックの1つとして、ピアノ以外の楽器でも広く耳にすることができます。いろいろな曲で探してみてはいかがでしょう。(続く…)
《On & Off》は連弾曲として、ピアノ連弾曲集<やっぱりピアノはふたりで>に収載されています。
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=438680
参考演奏♪ https://soundcloud.com/pfortwo/on-off
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