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冷珈ソーダ

2017.06.02 09:35

このblogは上島珈琲店を“もっと知りたい”お客様へ向けての場所。 

 今回は上島珈琲店 夏の風物詩「冷珈ソーダ」のご紹介です。

上島珈琲店のこだわりである、ダブルネルドリップ抽出のクリアで濃厚な味わいに、炭酸の爽快感とグラニュー糖のやさしい甘さ、トッピングに添えるミントの清涼感を合わせた、オリジナルの1品。

上島珈琲店では『ブラック系微糖』というジャンルに位置しています。


コーヒーに炭酸はタブー!?意外と長い炭酸コーヒーの歴史


かつてコーヒーに炭酸を合わせた商品は、実はたくさんありました。

その挑戦は日本だけでなく、世界各国でなされています。

日本ではじめて登場したのは1954年(昭和29年)

発売当初は一定の評価を得たものの定着はせず、姿を消していきます。

1975年には缶入りの炭酸コーヒーが発売。

2000年に入ってからは様々なメーカーが発売するようになりました。

炭酸コーヒーの世界は、実は歴史が長いのです。



炭酸コーヒーの魔性の魅力


何度も歴史の表舞台に登場してきた炭酸コーヒー。

何故それは終わらないのでしょう?

当店の「冷珈ソーダ」を好まれるお客様にも見られますが、「好きな人はすごく好き!」という魔性の魅力が炭酸コーヒーにはあるような気がします。

爽やかな炭酸の後に来るコーヒーの苦味。

違和感を感じて飲み進めるうちに、もっと飲みたくなるような・・・。

そんな魅力が炭酸コーヒーにはあるようです。


また過去と比べて味が格段に良くなっている事もあります。

それは、コーヒーや炭酸の品質が驚くほど向上している点があげられると思います。

近年右肩上がりのコーヒー消費量、昨今のコーヒーブームやサードウェーブも伴い、生産者の待遇改善、技術の向上、輸送機関の発展など、様々な要素が、今まで未完成だった炭酸コーヒーに新たな息吹を吹き込みました。


過去に炭酸コーヒーを飲んで口に合わなかった人たちも、ぜひ今の炭酸コーヒーを飲んでほしいと思います。炭酸コーヒーは日々進化しているのです。



コーヒーと炭酸の絶妙なバランス


炭酸コーヒーで大切なのは、コーヒーと炭酸の割合です。

「冷珈ソーダ」は炭酸で割っても決して薄まらないダブルネルドリップ抽出のコーヒー液を使用しています。

通常のコーヒーの3倍以上の濃度と、それに反比例する濁度が少ないクリアな酸味

炭酸と合わせるとコーヒーのボディ感を残しながらも、独特の香ばしくフルーティな酸味も感じられます。さらに飲みこんだ時に起きるピリピリと感じる感覚はクセになる喉越しです。



大事な脇役



そして、この組み合わせをより美味しくするのは、甘味とミントの存在です。


甘味にはグラニュー糖を使用しています。

これは、ガムシロップだと特有の味わいが強く出て、コーヒー感を損ねてしまいます。

また上白糖の精度度合いでは粗すぎ、冷珈ソーダの爽快感を邪魔してしまいます。

コーヒー感を色濃く残し、さらに爽快感を損ねないのはグラニュー糖でした。


最後にトッピングにミントを添える事で、飲み終えた後のアフターテイストをさらに爽やかに演出してくれます。


この2つのどちらが欠けても「冷珈ソーダ」は完成しませんでした。



レイコーとは?



最後に「冷珈(レイコー)ソーダ」のネーミングについてお話を。

関東ではあまりなじみのない言葉ですが、関西では昔からアイスコーヒーのことを「レイコー(冷こー)」という愛称で親しまれていました。

現代では関西の若者もあまり使わなくなってしまったと言われていますが、日本の喫茶文化を再現し、ネルドリップ抽出にこだわる上島珈琲店だからこそ「レイコー」の愛称を大切にしたいと考え、こちらの名前を使わせていただきました。

夏の期間限定「冷珈ソーダ」ぜひお試しください。


公式サイトの商品情報はこちらから。