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コミケに行く叶姉妹もびっくりなボーイズバー

2017.08.11 08:35

普段から使えそうな話


ボーイズバー店員のスキルが凄い

 呑み会後に、友人がボーイズバーなる所に行こうと誘ってきた。彼曰く「ボーイズバーはホストみたいな店員がいるバーで、キャバ嬢なんかが店員を目当にいっぱい来るから、女の子をゲットできる」ということらしい。店に着いて中を見渡すと、ホスト系の男(店員)が5~7人、ケバい女の子客12~15人、一般の男性客3人程度が入っていて結構盛り上がっていた。ホストの友人などがいない自分にとっては、店員のコミュニケーションスキルが凄く新鮮だったので覚書。 彼らの話し方は、普段オレが使っているものとはカナリ異質だった。 ノリが良い、すごくノリが良いんだ。おそらく戦略的に。 もう少し具体的に行動レベルに落として書いてみる。 喋りの形 基本的にはボケとツッコミの世界(店員が7割りボケ、3割ツッコミ) ボケ、ツッコミ、声かけ、の時は店員の声が大きくてハッキリしている 例え間違っていても言い切る形で話すので自信がありそでドッシリしてる(ツッコミ待ちの時でも) 1回の喋りの長さが短い(多くても3~4語文) 気遣いの言葉をかける時は、トーンが低く、穏やか あれだけ行動が派手なのに、グラスを拭いたり、お酒を注いだりはサラッとしてる 常連には基本的に丁寧ではないが、ソレを見せといて新たな客へは丁寧な対応  ⇒ おそらくバリエーションをつけるために普段のテンションをワザとあげており、だからこそ、気遣いの“さりげなさ”が女の子を強くひきつける。 内容 前置きが少ない 相手にツッコませると決めた時は刺激的な内容 ボケが分かりやすい(明確なナルシスト発言や、相手へのチョッカイ) 1回の喋りに1つの内容しか入れない(もしくは1つの内容と1つのボケ)  ⇒ 店員がハッキリとしているので、客もどう反応すれば良いかが分かりやすく、やり取りの数が多くなる。おそらく客がキャバ嬢といった、普段からお世辞や褒め言葉を言われなれている人なので、彼女らに意味のある言葉をチョイスしようと思えばどうしても過激な言葉になる。 タイミング 客の発言から店員の返しまでの間がほとんどない。 兎に角素早く対応して、相手のノリが微妙だったらすぐに修正する。 スベッた時は自分から自虐的にツッコンで間を空けない。  ⇒ 頭で考えていたらついていけない程のペースで話が進んでいくので、ノリでポンポン話が展開していく。彼らの単発の会話は、失敗しないわけではなく、失敗のリカバリーが非常に上手い。結果、会話の成功数が多くなる。 予測される相手の反応 感想としては、「刺激的で」「自信ありげで」「兎に角速い」。こちらが考えて応答しようとするとペースが合わなくなってくる。だから、余計なことまで喋ってしまうし、隠しておいた本音がポロリと出てくる。そうした時にも、店員は慌てない。それすら素早くサラッと拾っていってしまう。客にしてみれば「あ 受け止めてもらえた」となるわけだ。 比較 会話の例をシュミレートして、一般の会話と、上述の会話を比較してみよう(私のオツムで考えるのでショボイですが)。 (「」・・・男性or店員の発言、『』・・・女性の発言) 【一般の男性】 「出身はどこですか?」 『A市です』 「あーそうなんですか、B市の隣ですよね、僕も住んでたんですよ。」 『本当ですか?どのあたりですか?』 「えーとね、A市役所前からバスで2駅のC町のコンビニの隣ですよ。」 『わーすごく近い!でもチョットさびれてますよね、あの辺りって』 「そうですか?言われてみればそうかもしれないですね!でも落ち着いてて良いじゃないですか!」 【仮想店員】 「どこ出身?」 『A市です』 「ウソッ!前住んでたし!」 『本当ですか?どのあたりですか?』 「ファミ○C町店の隣のビルよ」 『わーすごく近い!』 「ウソ!一緒のビル?俺302号室だよ、もしかして隣?」 『イヤイヤ、マンションは違いますって』 「なんだよー、うそつきー、期待させないでっ!」 『嘘つきじゃないし!一言もいってないじゃないですか!』 「冗談冗談、嘘つけなさそうだもん」 【一般】は文字数が176文字で、「」『』の数は7個、【仮想店員】は175文字で、「」『』の数は11個。 より短時間で、やり取りを多く、より深部までコミュニケーションを図ろうとした場合に後者のメリットは大きい。 まとめ 要素をまとめるとこうだ。彼らはまず、1)会話のやり取り数が多くなることを優先して1回の喋りを短くハッキリさせる、 2)ネタをちりばめて客にツッコンでもらう、スベッた場合は自虐で処理して間をあけない、 3)手数を多くし、その度に相手の反応を見て自分に修正をかける、 4)普段は大声で刺激的な話し方をして、さりげない気遣いや、やさしさを強力に効かせる。 そして客が帰ろうとすると、シッカリと感謝を伝えて名残惜しさを残す。 合コンなんかで、色んな女性を相手にするときには役立ちそう。さすがはプロね!