分からないときは待ってみる

2017.08.12 12:44

こんにちは。さらです!


アカペラを始めてしばらくすると、

和音の中での自分の居場所とかハーモニーがいい感じかなどが認識できる・できないモンダイに多くの人が突き当たります。

で、ここで進むのか待つのかやめるのか、みたいなことって

物事全般において、成長の過程で伸びるか止まるかのポイントと同じ分岐だな、と思ったので

今日はそんな話を書いてみようと思います。


テーマは、「今は分からなくてもOK!」です^^



何年も前に「プロのアカペラグループにアカペラのことでも歌のことでもバンドのことでも何でも質問していいよー」という感じのワークショップに参加しました。

その時に「分からないことが分からなすぎて何を質問していいかわかんないんです」

という話をしたんですね。


もう少し丁寧にすると

アカペラをやっていて自分が感じている、和音の中での役割や和音全体の響きやパートとしてやるべきことやあれやこれやが

どこまで合っていてどこまで間違ってるのか確証がない。

なんか微妙な状態だからどこからどう質問していいのかのポイントがない。

というような感じです。


で、それに対して真っ先に返ってきた言葉が

「分からなくていいと思うよ」でした。


えっ…いや、分かんなきゃダメですよね?


いえいえ。続きがありました。

「最初っから7thがこれだ!とか分かってる人はいないし、何となくこれは合ってそう…これは違う気がする…っていう経験を積んで、自分の中にしっくりするものをためていくんだと思うよ」とのこと。


まぁ確かに…生まれた時から7thがどんな響きかなんか知らんですよ。


別の先生には「分からないってなってるってことは、何かと何かの違いが分かってきてるってことだよね?気付いてなかったら分からないとも思わないから。だから気付いてるってことはいつか分かるってことだよ」

「全然分かんないけどなんか楽しいねーっ☆ってなってるのはハーモニーを体感していることではないからね。悩んでいいんじゃない?」

などなど言われました。


その時は半信半疑でしたが、何年も経ってほんとにそうだったなーと実感しています。

その気持ち悪さ、寝かせておいて大丈夫です!


そして寝かせると言いつつ、興味は持ち続けていました。

独学で最低限のコードのことを勉強し(ネットにいくらでも情報があります)、

手持ちの楽譜に和音の役割を書き込み、それと和音の認識とをすり合わせ、

どんなやり方でもいいから耳コピをし、

可能な限り全パートの音をとり。。。などなど。


今でも確証のない感覚は多々あります。

やればやるほどできないことや知らないことが増えてきます。


ただ、できそうなことから興味の目を向けてそれを続けていたら

いつの間にか、あーここ私は9thですか!おっけーです。 とか、ここはこういうコード進行だから…私の居場所はこう行ってこっちでこうね! とか、なってきます。


あ、別にコードなんて知らなくても、興味を持って認識していく手段が自分の中に見つかれば何でもOKです。

私は言葉にできる方がしっくりくるタイプなのでそうしましたが、

この和音は夕方の海の色みたいだなー私はそのお日様の音だな、とかそういう認識でもいいんです。


体験したことのない感覚(和音)は最初は誰でもそれがどういうものなのか判断できません。

だって知らないんだもーん♪

知らないんだから分かるわけないんだもーん♪

ただ、「分からないことは良くないこと」だと思って元のままでいることを選ぶと

それは踏み出そうとした足を引っ込めることですよね。


新しいこと(アカペラ)に対してすぐに結果(どしどしハモる)を得ようとすると力が入ってあらぬ方向へ行ったりしがちですから

他にできそうなこと、興味が持てそうなことをちょっと試しながら、待ってみる。


目的地に対して全く有効でないことを一生続けるのは無意味ですが(万年ダイエッターを標榜して毎日お菓子を食べている私です!)、

引き出しを増やすこと(食事のバランスを知ったり体型に見合ったトレーニングをしらべること)は寄り道ではなくて、

でっかい一歩への助っ人です。


で、もうちょっと…なにかむずむずしてるけどはっきりしない…!って時に

「回路がつながるまで待ってあげる」ことも

選択肢のひとつとして

頭においてあるといいかなーと思っています^^

映画でミニオンたちが歌ってるみたいに、意味わかんない言葉で普段使ったことない声で歌ってみる、みたいなのも、待ってる間のお試しとして面白いかもしれません☆