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〈COLUMN〉‐西村 知子さん‐に聞くAVRILの糸の使い方

2017.08.22 07:00

どんな風にAVRILの糸を使っているのかを紹介していくコラムです。


日本ヴォーグ社の季刊誌「毛糸だま」でコラム「英語で編もう」を連載中の西村 知子さんは、英文パターンの著書も出版されています。2年ほど前にAVRIL吉祥寺店で、英文パターンで編むワークショップを開催してくださったのが好評で、AVRIL各店でもひんぱんにワークショップをお願いしています。

ワークショップでは、西村さんの丁寧な説明のおかげで、英語が苦手な私たちスタッフも、ちゃんと英文パターンを理解することが出来ました。

英文パターンで編めた時はとっても感動です。



【西村 知子さんにお聞きしました】

‐AVRILの糸をどのように使っていますか?‐

海外デザイナーの作品を紹介する時に、作品の指定糸を国内で入手するのが難しい場合があり、指定糸に近い糸を探す代わりにAVRILさんの糸を組み合わせて近い糸を「作る」ことがあります。風合いを近づけたり、ムラ染めっぽい表情を作り出してみたり、引き揃えることでその作品に合った新たな面白さが発見できることもあります。

“ピュアラム” 3色と “メリノ” 2色の計5色の糸で編まれたプルオーバー
糸を何色も合わせることで出る複雑な色味がきれいです



自分でデザインするときは、異なる質感の糸を作品の中に取り入れることが好きです。

“シルクモヘア”、“パフ(芯白)”、“ラム85”、“アンゴラネップ” と素材が違う糸を組み合わせたショール 「毛糸だま2016年冬号掲載」

表目・裏目と編み方はシンプルですが、素材の表情がよく出ています


AVRILのワークショップのために作っていただいたハンドウォーマーは
カラフルなネップと素朴な表情が特徴の糸 “シェットランドネップ” を使用

洗いをかけることによって、やわらかく馴染んできます



‐AVRILを知ったきっかけは何ですか?‐

もともと京都市出身で編み物と糸が好きということから自然と足を運ぶようになっていました。遡ること20年以上、AVRILさん設立当時は私自身も京都に住んでいたため定期的に藤井大丸内の店舗(京都・四条通りにある百貨店で、以前AVRIL四条店がありました)に通っていたことを思い出します。その頃はファンシーヤーンが珍しく、現在の「ペラコーン」で販売されているような感覚で、色々な糸を少しずつ購入していました。



‐西村 知子さんからのお知らせ‐

〇「英語で編もう!」定期講座はヴォーグ学園(東京、横浜、名古屋、心斎橋)で開講中。

〇著者本「西村知子のもっともっと英語で編もう!(仮)」日本ヴォーグ社より11月中旬発売予定。

〇AVRIL(各店)で10月、11月ワークショップを開催予定。くわしくはAVRIL各店のブログにて。


そして、

25周年企画のスペシャルワークショップ「AVRIL創作日和」(京都 一乗寺・恵文社 コテージで10月開催)にて、西村 知子さんをお招きして、ワークショップを開催します!

ワークショップでは、羊毛を編み込むあったかいミトンをつくります。


くわしくは後日、25周年スペシャルサイトなどでお知らせしますので、お見逃しなく!



西村 知子

(編み物講師、通翻訳者、ニットデザイナー)

幼少期をアメリカで過ごし、その頃に祖母や母の影響を受け編み物を始める。

2011年から英文パターンを楽しむ定期講座やワークショップを開催。

また海外作家の著書やニットパターンの翻訳にも携わりながら、自らも作品制作に勤しむ。

著者本には「編み物『英文パターン』ハンドブック」(2015年、東京書籍)、「ニットで包む」(2016年、誠文堂新光社)があり、今秋新刊本を発売する予定。

翻訳本には「ヘルガ・イサガーのニットワードローブ」(誠文堂新光社)、「アルネ&カルロスの編み人形」、「北欧のガーデンニット」(共訳、日本ヴォーグ社)。

http://tette-knits.com