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『部下を思い通りに動かしたい』という無駄な思考

2019.03.02 13:00

人を動かすために、学ぶと出てくる言葉。


ご存知なければ、知識の1つとして知っておいて損はありません。


山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ ほめてやらねば人は動かじ」


ご存知ですか?知っていたのですが、僕は続きを最近知りました。


「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

です。


対象者が育ち、実ることも語られています。むしろそっちがメインという印象すらあります。意外に知らない方は多い。

「部下を上手に動かしたい」という風に考えるマネジャーは無論多いが、うまくいかないと悩むマネジャーも多い。


その多くは自身の思う通りに動かない、動いてくれないという苦悩だと思う。

そして、一部のマネジャーからは「あいつ(部下)はそもそも…」と無駄な愚痴が始まる。


そこで、「人を動かす」ために、この山本五十六の名言(一文のみ)を誰かが紹介したりする。

こうやるんだよって、教えてくれる。


見た後にマネジャーは一文を見て、

「既に部下にはやってみせて、やらせてるんだけど、なんか動かないんだよな…褒めてもいるんだけどな…」

となる。


非常に無駄な思考サイクルだと思う。


続きの言葉として、

耳を傾けたり、承認したり、任せたり、そうすると育ち、感謝で見守り、信頼し実ることがセット。で語られています。


これは対象となる動く人(部下)が成長する過程の話でもあります。


最初の一文目こそ、マネジャー側ですが、以降は部下の成長の話。

もちろん、事業フェーズによってはパワーで進める必要もあるかもしれませんが基本的には、マネジャーからの目線だけでは上手に事は運びにくい。


そう、「自身の思う通りに動かない」という考えではいつまでたっても部下は動かない


その悩みを持つマネジャーの部下はマネジャーが思っている数倍も賢い場合が多いと思う。


最終的にはその部下にとって何につながるのか、チームにとって何につながるのか、きちんと互いに理解した上で「やってみせ」を部下に自発的に動いてもらう1つの手段として考えることが重要です。

それも、対象となる部下の信頼を感じるポイントが『やってみせ=背中をみせる』なのかどうかも重要です。『ほれ、みろ』では誰も動きません。それくらい人が動く動機は必要であり、ある意味で面倒なことでもあると考えます。


少し大げさに書いていますが、それくらいの心持ちだと事がうまく運ぶケースが多い。


マネジャーの仕事の1つとして組織パフォーマンスの最大化があります。

その組織・チームの総力による成果が最も重要であり、そのための行動の1つの『人を動かす』であり、そのための『背中をみせる』であると思います。


マネジャーの個人能力(やってみせて結果を出すこと)にspotが当たらないように、マネジャーをまとめるマネジャーは特に注意しないといけない。


そもそも自身の思い通りに人(メンバー・部下)は動かない。


それを理解してスタートする方が圧倒的に良い結果を生みます。これは結構根深い話なんで、その辺を次は書きたいと思います。