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わけやし小唄

📽『ラ・ラ・ランド』評

2017.08.13 20:22

誤解の無いよう最初に言っておくと、この映画の評価は満点以上、星いくつあっても足りない。多分に、夢追い人だった頃の自分を投影しての感傷があるとは思うんだが。なんだか胸の奥のほうで底引きたまりのようにドロドロと蠢いていた夢だとか青春だとか挫折だとか純愛だとか、いろんなものが噴き上げてきて困る。


殊に音楽。初めて観た日から、頭の中でサントラが流れっぱなし止まらない。作曲者のジャスティン・ハーウィッツとよほど感性が合うのだか何だか分からないが、音楽を辿るだけでララランドの世界観にドップリ惹き込まれてしまう。あまっさえ、映像美の数々である。出来れば劇場でもっと繰り返し観たかった。


基本は、これ。音に打たれ、色と光に溶け、手放しで夢見心地の時間を享受すべき作品。


だのに、何でこうも切ないのかと考えてみた。


僕の場合は、生活のために音楽を諦めたクチ。でもそれは、音楽をシゴトから趣味のレンジに移行して、家族っていう一番大事なものに夢を切り換えただけだ。映画で言えば、エピローグの"if"が実現したカタチ。だから、それはそれで最高の生涯になっているとお思う。劇中でセブも言ってたよね? 夢を諦めた訳じゃなくて、理想の店を持つ事から2人の幸せな暮らしに「夢」が変わったんだ、みたいな事を。でも、セブの場合はちょっと違うんじゃないかな... 。


セブはねぇ、初めこそ自分の店を開く資金だとか2人で生活していく為とか言って厭々ながら始めたくせに、だんだんキースとのバンドも悪くないかなって... 。やっぱり音楽が好きなんだ。それに、人気が出るにしたがってまんざらじゃ無くなってくるし。でもね、それって結局はミアよりもバンドを選んだって事だよ?


夢のために恋を諦めたんじゃない。音楽を続ける途中で恋に寄り道しただけ、なんて言ったら意地悪かな? だからこそ、あのラストシーンには納得。人生そうそう全てが上手くいく訳じゃない。でも、2人は誰の支えがあって自分が成功出来たのかをちゃんと分かってるんだ。そんな人がいた、それだけで最高に幸せな人生と言えないだろうか。



蛇足になりますが、そんな想いを日本語で歌詞にして、OP〽︎ Another Day of Sun を歌ってみました。良かったら聴いてみて下さい。

(注釈)ちなみに歌詞の中に登場する「西所沢」は、僕らのハイスクール時代の夢が一杯詰まった日本のLA(?)なのだ😤