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クロネコのクロとボク

クロネコのクロとバラの季節0818

2017.08.17 21:45

 ボクは砕け散ったマグカップとこぼれたコーヒーを掃除し終えると、再びコーヒーを淹れた。そして新聞も読まずにテーブルに落書き帳を手元に置き、ペンでトントン叩きながら考え続けた。


 ネコが聞いているヒトの言葉、ヒトが聞いているネコの言葉。目線の先にはお腹が大きく、波打つクロネコのクロ。


 でも、本当に聞き間違えではなく、クロネコのクロが甲高い声で、しゃべったとしたら。


 「ト・イ・レ、いつもいつもトイレ、トイレってうるせえ、このぼけ」


  こんなんでも、大きな一歩でしょ。


  そしてボクは、窓辺の散ったパンジーを見て、落書き帳に書き込んだ。


  バラ、赤以外と。