【沖縄石垣】島を知るための時間と場所。
こんにちは。お盆休みですね。
私も大阪の実家に顔出しに来ています。
今月の石垣島訪問。
仕事が、海外人材の観光施設への導入だったので、島と一番近い海外でもある台湾との関わりについて、少し知っておこうと思いました。それで、本屋さんで本を買って、お昼にそばを食べながら、ザッと目を通してみました。
石垣島と台湾までは、わずかに200キロほど。
沖縄本島の那覇まで400キロあることを考えれば、いかに近いかがわかります。そのため、古くから行き来や文化的な影響は大きかったようです。
近代においては、台湾が日本領土だった時代に、台湾からやってきた人々がパイン栽培を導入し、会社を起こしたことは、大変興味深かったです。その後下火になった石垣島のパインは、第二次大戦後のパイン缶生産時期に第二次のブーム、そして近年のパインを島の名産・ブランドに、という第三次のブームにしようという動きへとつながっています。こうやって知って、石垣のパインを食べると、少し豊かな味がしたりするのが、人間の面白いところです^^
八重山が好きで旅するようになって15年にもなりますが、その当時から時々訪れるのが、まちなかの商店街「ユーグレナモール」にある「山田書店」です。その立地と名前の通り、本屋さんと文具店を併設したお店です。
普段はもちろん、島の人たちや学生さんが子供達が立ち寄るお店です。内地に住む私たちの周りには、まちの商店街にあるこのような感じのお店に出くわすことは、ずいぶん少なくなりましたね。
なんの変哲も無い店だから感じる懐かしい空気感。その一角に、少し雰囲気の変わった空間があります。それが、「沖縄・八重山書籍コーナー」です。
八重山の歴史や文化のみならず、自然や食や遊びに関する書籍が大量に並んでいます。
旅が好きな人、旅慣れた人なら誰しも多かれ少なかれ、旅先の場所について、楽しむだけでなく興味が湧いて「知ってみたい!」と思うもの。ここは、そういう人たちにとって、とても貴重な場所を提供しています。
図書館と違って、堅い本だけではなく、今のトレンドや島の魅力に関することが深く知れることは、誰にとってもプラスですよね。
ただ、普通の観光地では、このような店舗は経済効率的にはあまりスポットが当たらないので、目立つこともありません。そもそも、その場所の歴史文化や魅力に関する出版物を、このように大量に発行できる場所など、日本のどの地方を探しても見当たらないのでは、と思います。
島が持つ力とそれを表現する力、そしてそれに触れられる場所を提供しようとする力が相まって、このような「奇跡の空間」が生まれている。私はそう感じています。
それは、行政施策などとは全く関係ありません。観光振興で語られる数値目標みたいなものでは埋もれがちなこのような場所に、もう少し多くの方に触れてほしい。
と、言いながら、「石垣島へ行きまーす。いいところ、教えてください!」と連絡をしてくれる友人たちに教えることを忘れてしまうので、ここに書いておこうかと思いました。