Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

アジアンキッチュな紙を入手「TAN PHONG」

2017.08.18 08:40
初訪 2017.05    更新 2021.03.01



ホーチミン最大の華人街といわれる、「チョロン(Cho Lon)」。


「大きな市場(Cho=市場、Lon=大きい)」を意味するその名の通り、金物やカゴ、漢方薬などの専門問屋が一箇所に集まり、それらが束となっている光景は、まさに街全体が "大きな市場"のよう。


街のあちこちで、漢字表記の看板を目にしたり、広東語などの中国語が飛び交っていたりして、ほかのエリアとは異なる独特の雰囲気が漂っています。


1つ気をつけておきたいのが、チョロンはあくまでも(多くの華人が居住し、彼らが営む問屋や飲食店が集まる)生活商業エリアの通称で、横浜中華街のように観光しやすく区切られた街があるわけではないこと。


巨大な「ビンタイ市場(Cho Binh Tay)」や、有名な中華寺「ティエンハウ寺(Chua Ba Thien Hau)」など、観光スポットが少し離れて点在しているため、街歩きのハードルは高め。

そのため、行きたい場所の名称や住所を事前に控えておいて、当日はそこを巡っていくという方法がおすすめです。

(私は以前、旅行で土地勘もなく、数時間チョロンを彷徨ったことがあります 笑)



ということで、前置きが長くなりましたが、

その行きたい場所候補の1つにもなりそうな、中華系の包装紙を扱う紙屋さん「Tan Phong」に行ってきました。



カラフルで大胆な色遣いとアジアンな柄は、

ブックカバーやラッピング、インテリアなど、多目的に取り入れたくなるかわいさ。

台湾の花布のような、味わいがあります。




紙屋さんの場所は、
ビンタイ市場から徒歩10分ほどの、ハイトゥンランオン(Hai Thuong Lan Ong)通り。

通りの長い名前は、ベトナム伝統医学の基礎を築いた医者の名前から付けられたもので、川に近い通り沿いには、漢方薬店が点在しています。



そして紙屋さんの周辺は、おもちゃ屋さんや雑貨屋さんが多数。

クリスマスやハロウィン、旧正月(テト)や中秋節など、季節のイベントごとに品揃えが変わる賑やかなエリアでもあります。


↑ そんな一角にある、紙屋さん。

前述のおもちゃ屋さんでも、中華柄の紙を扱っているお店が一部あるのですが、時季によって置いてない場合もあるので、この紙屋さんがおすすめ。



ちなみに、チョロンにあるお店は、卸売りがメインなので、バラ売り不可のお店も多め。

バラで買おうとすると露骨に嫌な顔をされる場合も多いので、安心なのは、お店に入る前に看板の「SI & LE」の文字を確認しておくこと。


「SI」or「BAN SI」= 卸売り(まとめ買いのみ)

「LE」or「BAN LE」= 小売り(バラ売り可)

の意味なので、

「SI & LE」と書いてあれば、「卸売りも小売りも可」の意味。

↑「LẺ」と書かれていることが、小売りもしてくれる目印です。



さて、ようやくお店の中へ 笑

入口には積み上げられた小花柄の紙の束が積み上げられていました。




店内には薄い包装紙からボール紙のような厚紙まで、さまざまな紙が山積みにされています。





入口付近にあった柄の紙。

レトロな柄に心を掴まれます。

買いたい種類と枚数が決まったら、好みの紙を指差して伝えると紙を抜き取ってから筒状にまとめて包んでくれます。

店構えとしては卸売りの雰囲気だったので、少々不安でしたが、1.2枚からでも笑顔で対応してくれました。





1枚2000VND(約10円)で、

計19枚買って、3万8000VND(約190円)。

安い…。

↑ 1枚3000VND(約15円)に値上がりしていました。

…それでも安いですね。(2021.03.02 追記)




いろいろな柄があったのですが、個人的に好きだったのは、


↑ 艶のないタイプのこの中華柄。

図柄の中には、シカやコウモリも隠れています。




↑ どこか懐かしい花柄や、




↑ ベトナムのノートカバーにも使われ、レトロ雑貨としても人気の小花柄など、いろいろあります。




何に使うか考えずに買ってしまったので、 とりあえずいろいろ巻いて包んでみました。

ギフト用ラッピングやブックカバー、トイレットペーパーや瓶のフタなど。


再生紙のような風合いなので、紙としての強度は弱めで破れやすくもあるのですが、

色彩鮮やかな柄はとっても華やかで、プレゼントのラッピングにも重宝しそうです。


テトの時期には、赤い中華紙と麻の紐で、黄色い菊の植木鉢を包んでいる人もちらほらいて、写真映えするレトロなオシャレさがかわいかったです。



紙谷さんの店頭にぶら下がっていたギターの弦。

紙のパッケージがレトロでいい感じです。



周辺には、いくつか紙雑貨のお店もあり、それぞれ徒歩4分ほどの場所には、違法な食品添加物などを売っていたことから、通称 "死神市場"と呼ばれている「キムビエン市場(Cho Kim Bien)」や、中華寺の「オンボン寺(Chua Ong Bon)」もなどあります。

合わせて探索してみるのも楽しいかもしれません 笑




TAN PHONG / タン・フォン

住  167 Hai Thuong Lan Ong, Q.5, HCMC

営  8:00〜18:30

電  028・3856・5872

  日曜

Map https://goo.gl/maps/CE9EJqH5ancb2vjB8