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スタニスラフスキーのレクチャーを受講しました

2017.08.18 08:27

ロシアからスタニスラフスキーの先生が来日しています。

チェルカッスキー先生はロシアの演劇大学の教授であり、

世界で指導をされている方です。

先日レクチャーに参加してきました。

ワークショップも開催していますが、全日程参加できないので、

レクチャーだけでも!と思い、いってきました。


スタニスラフスキーがどのようにロシア、アメリカで

発展していったかというお話が中心でした。


興味深かったのは、アメリカのストラスバーグとアドラーのお話。

この2人はスタニスラフスキーを元にアメリカの俳優訓練を築いた人ですが、

長く対立していたそうです。

というのも、とても対照的な人物で、

ストラスバーグは、控えめで遠慮深く、家には本がずらーっと並んでいるような人で、

アドラーはユダヤ人の演劇家系の生まれで、大胆で感情豊かな人。

そして、ストラスバーグは、感情を研究していき、

アドラーは行動の論理を研究していった。

要するに、自分にはないものを研究、追求していったということです。

なるほど!と思いました。


自分にないもをの追い求めていくというのは素晴らしいことです。

ストラスバーグのように理論は得意だけど、感情は苦手という人は、彼のメソッドが合うでしょうし、

アドラーのように感情は豊かだけど、論理が苦手、という人は彼女のメソッドが合うでしょう。

人それぞれ。


そこから出た結論!

全部を網羅しているスタニスラフスキーを学ぶのがやはりバランスがいい!

スタニスラフスキーをまんべんなく学んだうえで、

自分の得意苦手を把握して、苦手を補っていくのがいいのかなと思いました。


ちなみに私は感情の記憶使うのが苦手です。

年の割に人生経験が乏しいので(汗)

特にマイナスな感情というのは弱いです。

幸せな人生につき、嫌な人に出会ったり、嫌な思いをしたことがあまりない…

なので、あまり感情の記憶は使えない!

ないものは仕方ないので、他で補うしかないのですよ。


スタニスラフスキー・システムとは俳優を育てる本質で、俳優の訓練方法、

どんなジャンルの舞台に立つ俳優にも共通するものだということです。


俳優になるというのはとても大変。

勉強に終わりはないなぁと改めて思いました。